ダンジョン
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トマホークを装備しているのがその証拠である。
「ヨイッショォ!!」
『キャウッ!?』
槍の間合いを生かし、アルドアさんの突きがアルミラージの体へと突き刺さる。
ほぼ体格が同じくらいなのだが、アルドアさんはそんなことは関係ないとばかりにそのままアルミラージを別の一匹へと叩きつける。
『キィィッ!?』
真横からの攻撃に反応が遅れたアルミラージは槍に刺さったままの仲間と衝突、その際、十文字槍である【フェンスロッコ】に取り付けられた枝刃が深い傷を残した。
「……」
『ギィャッ!?』
対して、デルガさんは一撃必殺。
兎のように素早いアルミラージに翻弄されているように見えたデルガさんだったが、アルミラージが着地し、跳ぼうとしたその瞬間に重量武器とは思えない速度でハルバートが降り下ろされた。
地面に陥没を作る程の威力を持ったLv3の攻撃にアルミラージが耐えられるはずなく、魔石も残さず文字通り消滅した。
「っ! 横の通路からです!」
と、そこでパディさんがなにかを感じ取った。
丁度スウィードが立つその隣の通路。
三〇M程離れた場所にそいつがいた。
「っ! へ、ヘルハウンド!?」
「スウィード! 後ろにこいっ!」
咄嗟にスウィードの肩をつかんで俺の後ろに引っ張る。
『放火魔』の名を持つ犬型のモンスター、ヘルハウンド。
だが、ヘルハウンドが火炎を吐く前に動いた人物がいた
「ガラァァァァァァ!!」
獣のような咆哮をあげ、ヘルハウンドに肉薄する狼人の青年。
両手に装着されたクローが計八つの銀の線を描いた。
直後、ヘルハウンドの体が崩れ落ちる。
「ど、同族殺しっ!!」
「違ぇよっ!! 変なこと言うんじゃねぇ!色ボケエルフ!!」
「リリアさん、ここ、ボケるとこじゃないですよ……」
「あら、ごめんあそばせ?」
オホホホホ、と冗談目かして笑うリリアさんに、ヒルさんの方もちょっとお怒りのご様子。
だが、それをやるなら十八階層に着いてからにしてもらいたい。
ーーーーーーーーーー
「あ、あの……」
「ん? スウィード、どうした?」
十七階層に降りる直前、スウィードが緊張した面持ちでハーチェスさんに問いかけた。
「つ、次は、あの『迷宮の孤王』、ゴライアスの階層なんじゃ……」
あ、なるほど。
スウィードはそれを心配してたのね。
迷宮の孤王。絶命しても直ぐには出現せず、一定周期の間隔を要するモンスターて、決まった階層を1ぴきで徘徊する特別なモンスター。
このした、十七階層に
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