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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
ダンジョン
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程よりも溜めが短く、威力が落ちていたようで倒すまでには至らない。
これ以上は無理だと判断したスウィードは弓をパディさんに放り投げて直ぐに腰の【烈】を抜く。

パディさんはいつでも援護できるように【アルゥト】を構えているが、ニコニコとその戦いを眺めていた。




ーーーーーーーーーー



で、俺達は今七階層。
予定通り、四階層まではスウィードを主軸として進んできたが、そのした、五階層、六階層では、パディさんも積極的に援護を行っていた。
六階層でウォーシャドウの群れに遭遇したときは焦ったが、スウィード、パディさんに加えて、うちのLv3であるヒルさんが遊撃に入ったため、なんなく制圧。
その後は順調に歩みを進め、 七階層へと進出した。

『ギギィッ!!』

「クッ……ソッ!!」

主にここ、七階層に出現するキラーアント。赤一色に染まった大きな蟻であるが、その甲殻は鎧のように硬く、今までのゴブリンやコボルト達とは比べ物にならない。
更に、ピンチになると仲間を呼ぶ習性を持ち、冒険者の間でも『新米殺し』と呼ばれているモンスターである。
案の定、スウィードもその防御力に苦戦を強いられているようだ。

パディさんはバックパックを俺に預け(小遠征のため、全員分の食料なんかがはいっているのでかなり重い)自らも愛用の刃渡り二〇C程のナイフ、【リッパー・ジャック】を構えて前線に出ていた。
こうして、俺や他の人に荷物を持たせることに納得はしていないのだが、流石に、バックパック背負ったまま戦わせるのはダメだというハーチェスさんの言葉によって渋々といった様子だ。
実際、全員がすでにLv3となっている中、パディさんがようやく最近Lv2になったのもこういった事情があるからだ。

「ガラァァァァ!!」

「ちょっと! 犬! 好き勝手に跳ね回らないでよ!!」

「リリア、あれは言っても聞いてないっすよ」

「……」コクリ

で、スウィードとパディさんのいるのと反対側。こちらではうちのLv3であるヒルさん達が大量のキラーアント相手に立ち回っていた。
前衛にデルガさんとアルドアさん。遊撃にヒルさんと後衛にリリアさん。

こうして、皆が戦っている間に、格好とかの説明を入れておいた方がいいだろう。

まずスウィードは、胸、肩、脚、手甲の軽装に刀、【烈】を装備。

パディさんは先程もいった通り、執事服。今は俺が背負っているが身の丈よりも大きなバックパックを背負うサポーターの役もこなしている。

そして、そな幼馴染みのヒルさんだが、こちらは上下黒のインナーに黒のヘアバンド白銀の軽装を必要最低限身に付け、両腕それぞれに四つの刃が付いた同じく白銀の武器、鉤爪である【クロー・シン】

うちの紅一点にして唯
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