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BloodTeaHOUSE
嫌いだった誕生日が好きになった日
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る。そ、そういうのは私にはまだ早いし、恋人でもないし、結婚もしてないし・・・はわわわっ!

「やめんか色ボケ!」

ブンっと勢いよく包丁を振り回しながら、お姉さんが乱入してきた。ブンブンとお兄さんに向かって包丁を振り回しているので、当たったらどうするのかとハラハラして気が気じゃないけど、お兄さんは何でもないように躱してる。

「お前、気をつけろ。コイツは男だろうが年寄りだろうが来る者拒まずの変態なんだからな!」

 当たらないことに腹が立ったのか、ビシッとお兄さんを指さして裏子はそう忠告してくれた。この位置からだと、パンツ丸見えでちょっと困る。女同士だし、別にいいんだけどね?

「えっと、お兄さん?」
「僕を独占したいがための戯言だよ。かわいいなあ、裏子ちゃんは」

 「変態」がウソかホントかわかんない笑顔でお兄さんがそう言うと、裏子は心底嫌そうな顔で、

「あー、もう面倒くさい……」

そう言って引っ込んでしまった。

「えっと、あの、私は澄んだ香りって書いてカスミって言います。」

 さっき私のこと知りたいって言ったし、自己紹介してみる。私の名前を聞いたお兄さんは、一瞬、変なものでも飲み込んだような顔をしたけど、すぐに優しく笑って、

「僕は飛白。飛ぶに白い、と書いてカスリと読むよ」

そう教えてくてた。

「飛白……。わたしと一字違いだね。このペンダントは飛白からのプレゼント?」

首にかかっているコウモリをつまんでみせる。

「さあ、どうだろう?この店に来るような人間はこの店に縁があるってことは確かだけどね」

 その言葉からは送り主が飛白なのかわからない。送り主が飛白じゃないのなら、これは誰がくれたんだろう?


 もう大丈夫だと起き上がってソファから足を下ろすとスリッパが揃えてあった。

「裸足だったからとりあえずどうぞ」

 履いてみたらんごーの顔が足に2つ。キモカワイイっていうのかな?これ。

「次に来るときは靴もちゃんと履いてくるよ」

 私がそう言うと、

「どーせ売れないんだからあげるよ」

と裏子はあっさり言った。カウンターの上でオーナーが「ヒドイっ!」とか言ってまた泣いてる。飛白は追い討ちとばかりに

「せっかく可愛いのに台無しになるから、次までにピッタリの靴を用意しておくよ」

笑顔で意地悪を言ってさらにオーナーを泣かせた。


 お別れを言ってドアを開けると自分の部屋に戻ってきてペンダントは手に持ってた。いろいろ全部がペンダントを付ける前に見た夢だったんじゃないかと思ったけど、夢じゃない証拠に足にはんごーのスリッパを履いてる。なんか凄い誕生日プレゼントだったな。



 その日から私はお店に通いだし、自分の誕生日
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