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SWEET DREAM
 
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ルトのソファもこの際いい。クッキーに間違えそうな壁もウェハースみたいな天井も気にしないでおく。が、なんで当たり前のようにキングサイズのベッドが鎮座してんだ!!!

「ただのラブホテルじゃねぇかぁぁあああ!!!!」

マヨネーズを取り上げてられてまで連れてこられたのが、キングサイズベッドの鎮座する部屋。
(何の嫌がらせだ、こりゃあ。いったいここで俺に何をさせる気だ!アァ?)
怒り怒髪天をつく勢いの土方を相手に、何を言ってるか分からないといった風に銀時は答えた。
「何言ってんのお前?ここはれっきとしたホテルだよ?」
「あぁん!!?」
「だーかーらぁー、ラブホテルじゃなくてホ・テ・ル。わかる? 男と女の爛れた欲望のためだけに存在するんじゃなくてぇ、ちゃんとした宿泊施設なの!お前はどうだか知んないけどね、子供の頃に全部お菓子でできた家に住んでみたいなーとか 思ったやつってのが結構な数いるわけよ。そういう夢を天人の文明が入ってきたおかげで叶えるチャンスができた、それがココ、SWEET DREAM!もちろん?金のある夫婦が子供の夢叶えるために泊まったりもしてる。いたって健全な宿なわけ!!  神楽は確かにそりゃあよく食べるけどね? 味にはまぁーなんつーか、こだわらない子だし? 新八はそもそも甘いもんをそんなに喰えるわけじゃないからねぇ。 だから万事屋全員で押しかけて、家族用の部屋使って喰い散らかすよりも俺ら2人のほうが宿に迷惑がかかんないし料金も安いから2人用の部屋にしたわけ。ツインの部屋もあるっちゃあるが、数が少ないうえに予約で今回は埋まってたんだわ。で、ここの目玉に、食べられるお菓子の家代わりの、24時間ケーキ食べ放題のバイキングがあるわけ!!わかった?」
長々とした説明にようやく頭に上った血が引いてくれたのはいいが、
「・・・・オイ、甘いもの意外はねぇのか?」
「ん?あるよ。別料金だけどね。聞かなきゃわかんねぇが大概の物は揃ってんじゃないの?もうちっと時間が早けりゃ、レストラン的なモンも営業してんだけど、利用客は少ないね。なんせ自分の夢の世界を満喫するためにあるようなもんだし、ここって」
くらくらするが、確かに銀時に礼をするなら”うってつけ”の場所であるだろう事は理解できた。落ち着いて見回してみると、そこかしこに菓子をモチーフにした飾りがちりばめられている。カーテンをとめているのがキャンディだったり、電話の横にあるペンはスティック状の焼き菓子に似ているし、ベッド横のライトはイチゴとチョコのパフェがひとつづつ。・・・見ているだけで胸焼けしてきそうだ。
それでも下卑た感じはなく、むしろ上品かつ落ち着けるような、それでいて別世界の雰囲気を漂わせているのは、夢を買いにここを訪れる人々のためであろう。
「さーてそんじゃまずはー・・・」
おもむろ
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