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◇ ◇
「ちょっと聞くヨロシ マヨラー!銀ちゃん昨日一人で甘いものたらふく喰ったネ!」
「ちょっと神楽ちゃん!まだそのこと根にもってんの?!」
まだ幼さの残る二人に、いったい何爛れたこと吹き込んでやがんだ? そう思いながら聞いてみると、どうやらそうではないらしい。仕事熱心なタダの美談である。 が、昨日の様子を知っている土方にはとうていそうは思えない。
「ふーん、旦那もたまにはまともに仕事してるんですねィ。」
「たまにはって何?!銀さんはいつもいつもまじめに仕事してるよっ!」
取ってつけたような沖田の言い様にムキになって答える。
「そうですよ。受けた仕事はなんだかんだいって結構まともにしてますよね、銀さんは」
「ソウネ。仕事が少ないからウチは貧乏アルヨ」
フォローになってない援護をガキどもから受け微妙な気分だ。
「仕事とってくんのも仕事のうちだろうがよ・・・。ったく」
タバコに火をつけながら経営方針の根本をつつく。
「しかしここいらに24時間営業の甘味所があるたぁ知らなかったが、どこなんだ?それ」
ニィーと笑いながら聞いてみる。まぁ、教える野郎じゃねえだろうとは思いつつ・・・。
「何?副長さん興味あんの?めずらしーねー。なんでもかんでもマヨまみれにするくせに。言っとくけど聖なる食べ物をマヨネーズまみれにするなら教えないよ、銀さんは」
思ったとおり気ダルげにハナクソほじりながらそう言う。適当に答えて煙に巻くつもりだ。
「ほぉー、じゃ何か?マヨネーズかけないっつったら教えんのか?あぁ?」
(どーだ教えられねーだろ?)
「ん〜〜・・・。どうしようかなぁ?だって副長さんいっつもマヨ携帯してるじゃん?いざ実食っ!て時にだいなしにされたら、銀さん泣いちゃうかもしんないし?」
(コノヤロウ・・・のらりくらりとごまかしやがって!)
「じゃあ万事屋。俺の奢りで携帯しているマヨは全部ここで置いていくっつったらどうだ?」
もうここまできたら意地だ。あふれんばかりの甘味にゃまったく興味がわかねぇ。が、のらりくらりとかわされていること自体に腹が立ってきた。
(ぜってぇチャイナとメガネを連れてそこへ行ってやる!!)
「あー・・・・・・。」
(ケッ。困ってやがる。そーだよなぁ?どーせガキ連れて入れるところじゃねぇんだろ?)
なんかちょっとまずいことになった顔をして頭をガシガシ掻いてる万事屋に溜飲を下げる。爛れた生活してっからこういうことんなんだよ。バァーカ。
「しゃーねぇなぁ。教えるよ」
(は?)
「ただし、予約がいるしペア限定だが 副長さんがそこまでいうんならそれでいいよな?」
「銀ちゃんズルイネ!!また一人でおなかいっぱいアルカ?!」
「はいはい、神楽ちゃんー。今度は山ほ
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