マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0998話
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格納していく。
さすがに数百機単位で散らばっていただけに、全てを空間倉庫へとしまうのには数十分もの時間が掛かった。
続いてシャドウを収納していると、不意にこちらに近づいてくる人影が。
そちらへと視線を向けると、そこにいたのはレレイとカトー。
その表情を見ただけで、どんな決断をしたのかは理解出来たが、一応念の為にと口を開く。
「それで、どうするか決めたのか?」
「決めた。私達はやはりこの世界の住人。確かにホワイトスターという場所にも興味はあるけど、それでもこの世界を捨てる事は出来ない」
「すまんのう。折角誘ってくれたというのに」
2人揃って頭を下げてくるが、首を横に振ってから口を開く。
「お前達が選んだのなら、それはそれでいい。別に強制してまで連れていこうとは思っていないしな。お前達がこのアルヌスの丘で何を学んだのかは分からないが、それでもその知識や経験がこれからのお前達の人生で役に立つ事を願う」
「ありがとう」
「うむ、これまでの便宜は感謝する」
再び頭を下げる2人。
ここまで律儀だとは思わなかったな。
「まぁ、いい。ともかく、この世界に残ると決めたのなら、さっさと行け。門の崩壊によってこのアルヌスの丘にどんな影響が出るか分からないからな」
それだけを告げ、俺は再びシャドウを空間倉庫へと収納する作業へと戻る。
それから10分程。全てのシャドウの収容を完了した時には、既にレレイとカトーの姿は存在しなかった。
既にアルヌスの丘を立ち去ったのだろう。
去る者追わずのシャドウミラーとしては、しょうがない。
ともあれ……
「資源採掘用の機械に関してはどうなっている?」
「はい、持ってこれる物は全て持ってきました。それ以外は完全に破壊したので問題はないかと」
「そうか、それで門世界にまだ残っているメギロート、イルメヤ、シャドウ、量産型Wは?」
「全員の帰還を完了しています」
「他の世界から異世界間連合軍に派遣されている者は?」
「こちらの貴族に婿養子に入った者以外はそちらも同様に全員の帰還を確認しています」
「ハイエルフ、ダークエルフは?」
「そちらも全員ホワイトスターに移動済みです」
……そうか。良し、ならアルヌスの丘の基地も持ち出せる物は全て持ち出したし、それが無理な物は破壊した。
なら、後は……
「よし。全員ホワイトスターに帰還するぞ」
「了解しました」
その声と共に全員が既に半分程まで崩壊が進んでいた門を通ってホワイトスターへと帰還し……そこからは何故か門の崩壊が急速に進み、30分も立たずに完全に門が崩壊し、最後にはブラックホールのような黒い空間が生まれ、それもまた徐々に小さくなって米粒大まで縮むと、綺麗に消え去るのだった。
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