マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0998話
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はい、すぐに!」
ハイエルフの1人がそう言うと、即座に駆け去っていく。
それと……
通信機を取り出し、ホワイトスターの技術班へと連絡を取る。
「レモン」
『アクセル、話は聞いたわ。今は門を調査中よ』
「崩壊までの時間は延ばせそうか?」
『……難しいわね。今までも門を研究はしてきたけど、判明している事はそれ程多くないわ。寧ろ下手に手を出せば、崩壊が早まるかもしれない』
なるほど。手を出すのは危険、か。そうなると本格的に覚悟をする必要があるかもしれないな。
「分かった、なら取りあえずデータだけでも取れるだけ取っておいてくれ。いずれ何が原因でまた門が開かれるか分からないからな。後は、コーネリアの方に連絡を入れて、門の付近でトラブルが起きないように実働班の配置を頼む」
『分かったわ。でもアクセルはどうするの?』
「俺はもう少しこの辺を回ってみる。何しろ、門の崩壊でホワイトスターに来るか、こっちに残るかの選択をしなきゃいけない奴もいるしな。その辺を説明しながら、出来るだけこっちでやれる事をやるよ」
そう告げると、レモンの表情がどこか心配そうな色に染まる。
『アクセル、言っておくけどそっちで忙しくしすぎてこっちに帰って来られない……何てのは抜きにしてよ? どういう理由か分からないけど、そっちではマーカーが使えないんだから。まぁ、門がなくなれば使えるようになるかもしれないけど、それを試したくはないわ』
「分かってる」
レモンに言葉を返しながら、一応念の為と空間倉庫から取り出したマーカーをその辺に放り投げておく。
レモンの言う通りに門の崩壊後にまたこの世界と繋がるのなら、それはそれでいいだろう。
『じゃ、気をつけて。……本当に気をつけてね?』
「随分と心配性だな」
『ええ。何しろ、アクセルのこれまでがこれまでだし』
そう言われると俺としても反論する事は出来ず、苦笑を浮かべるしかない。
「分かった、気をつける。じゃあ、こっちも動き出さなきゃいけないし、そろそろ通信を切るぞ」
『ええ、また後でね。無事に帰ってきたら、今夜はたっぷりとサービスしてあげるわ』
艶っぽい瞳で流し目を送ると、そのまま通信が切れる。
全く、そこまでして俺を信用出来ないかね。……いや、これまでの俺のやってきた事を考えれば、当然なのか?
そんな風に考えていると、不意にハイエルフやダークエルフを掻き分けるようにして1人の少女が姿を現す。
確か俺達の技術を勉強する為にやってきていた……
「レレイ、だったか?」
「そう。門の話を聞かせて貰った」
そうそう、確かにそう言えばこんな風に端的に話す奴だったな。
「そうか、それでお前はどうする? このままこっちに残るか、それともシャド
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