マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0998話
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ろう。
「ただ、見ての通り門が崩壊するのはゆっくりとだが、確実に進んでいる。決断はなるべく早めに頼む」
そう告げ、ロゥリィをその場に残して再び影のゲートへと身を沈めていく。
向かう先はハイエルフとダークエルフが暮らしているコンテナハウスだ。
コンテナハウス以外の場所、具体的にはアルヌスの丘の近くにある森の近くに住んでいるハイエルフやダークエルフもいるのだが、そっちは後回しにした方がいい。
出来れば、今のうちに集まっていて欲しいんだが。
そんな風に考え、影のゲートから出ると既にそこには大勢のハイエルフやダークエルフの姿があった。
『アクセル様!?』
俺の姿を見た瞬間にそんな声が響く。
やはり不安だったのか、この時点で俺が来た事に嬉しそうな笑みを浮かべている。
いやまぁ、元々こいつらは俺に対して崇拝に近い思いを抱いているしな。それを思えば不思議じゃないんだが。
ともあれ今は少しでも時間が惜しいので、門がゆっくりとではあるが崩壊し始めているという事を説明する。
「そういう訳で、お前達には急で悪いが決めて貰わないといけない。何だかんだでお前達はシャドウミラーの庇護下にある存在だからな。このままこの門世界に残るか、あるいは既にホワイトスターで暮らしているような奴らと同様に向こうで暮らすか。好きな方を選んでくれ」
しまったな。ホワイトスターの方に住んでいるホドリューとかにも一応聞いておかないといけないか。
そう思った時、ハイエルフやダークエルフの中から声が上がる。
「勿論私達はアクセル様と共に行きます!」
「それは此の身も同様」
ハイエルフの方は見覚えがないが、ダークエルフの方はヤオだな。
こっちに残ってたのか。
「お前達の気持ちは嬉しいが、きちんと先の事を考えて決めてくれ。特に俺たちシャドウミラーの世界は、この門世界とは全く違う。その事に関しては、ホワイトスターに何度か顔を出している奴もいるから、知っているだろう」
コンテナハウスや近くにある森に住んでいるハイエルフ、ダークエルフ達だが、当然身内や友人がホワイトスターにいる者が多い以上は、行き来自由だ。でもって、ホワイトスターに行けば当然旧交流区画に出るのだから、向こうがどのような世界であるのかというのは、既に知れ渡っている。
この世界の暮らしとは大きく変わるのだから、当然それに戸惑う者も多く出てくるだろう。
信仰がどうとかいう理由でホワイトスターにやって来ておきながら、後で騒動が起きたりしたら色々と面倒だ。
出来ればもう少しゆっくりと考える時間があれば良かったんだろうが、まさか門が崩壊し始めるとは誰も思っていなかった以上はしょうがない。
「それと、森の方にいる奴らにもこの件を伝えてくれ」
「
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