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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー
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圏内事件
第10話
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ナ『その人影に心当たりは?』
ヨルコ『いいえ…。。』
ヨルコはその問いに答えたが、心当たりは無い様だ。
キリト『いやな事を聞く事になるが、カインズさんが殺される様な理由に、心当たりは?』
ヨルコ『ううん……。』
キリトの問いに、ヨルコは首を横に振った。
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その晩、3人はヨルコを宿まで送って行った。
理由は夕方の一件への対処だ。
ヨルコ『すみません、ここまで案内して貰って……。』
サチ『気にしないで。』
アスナ『また明日、話を聞かせてね。』
ヨルコ『はい。』
これにより、事情聴取は明日に持ち越された。
ヨルコが部屋に入るのを確認した3人は…、
キリト『さて、どうする?』
アスナ『まず、手持ちの情報から検証しましょう。あの槍の出処を調べないと。』
サチ『ということは、【鑑定スキル】が必要になるね。』
キリト『そうだな。お前は…持って無いか……。』
当然だろう。
アスナ『当然、君達もね。というより、そのお前って言い方、やめてくれない?』
キリト『ああ、じゃあ、貴方?』
アスナ『≪ムスッ≫』
キリトの呼び方にアスナは嫌気がさし、呼び方を変えるよう言った。
キリト『副団長様?』
アスナ『……。』
キリト『閃光様?』
アスナ『……。』
だが、どれもこれもパッとしない。
アスナ『アスナでイイわよ。』
キリト『了解。』
サチ『なら、私達も普通に呼んでイイから。』
アスナ『解ったわ。』
結局普通に呼ぶ事になった。キリトとサチも、そうゆう事で決まった。
キリト『それで、【鑑定スキル】だけど、フレンドで持っている人は居ないか?』
アスナ『うーん……。
友達で武器屋やってる子が持ってるけど、今が一番忙しい時間だから、直ぐには無理かな。』
キリト『そうか、俺等の知り合いの雑貨屋にでも頼むか。』
サチ『エギルさんのこと?』
キリト『ああっ。』
そして、3人はエギルが雑貨屋を営む50層に向かった。
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50層の主街区の一角に、その雑貨屋がある。
3人がその雑貨屋に着くと、店から槍使いの男性プレイヤーが出て来た。
エギル『毎度、また頼むよ兄ちゃん??』
どうやら商談の件だった様だ。
その後キリトとサチは店の中に入った。
キリト『相変わらず、阿漕な商売をやってるな。』
エギル『おお、キリトにサチじゃねえか。』
エギルは店に入って来たキリトとサチに反応して言った。
エギル『“安く仕入れて安く提供する”のが、ウチのモットーなんでな。』
キリト『後半は怪しいがな。』
エギル『何を人聞きが悪い。』
(後半は怪しいという件には指摘しないで下さい。)
サチ『キリト、悪い事言ったら駄目だよ。
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