sts 13 「六課のとある休日」
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日はなのはちゃん達も居るし、教導とデバイス関連のことでお疲れやろうから」
なのは達がいるから万が一の時も大丈夫なのは分かるが、仕事量に関しては俺よりもお前や他の隊長陣のほうが上だと思う。俺だけ休みをもらうというのも申し訳ないのだが。
しかし、休める時に休んでおくのは大切なことでもある。移動用としてバイクを持ってきているし、乗らなければ宝の持ち腐れだ。ここは素直に街にでも繰り出すべきかもしれない。
そんなことを考えた直後、遠慮気味に話しかけてくる声があった。
「あ、あの……出来ればでいいんだけど、エリオ達の付き添いしてもらえないかな?」
声の主は、可能ならば自分が一緒に出かけたいんだけど、と言いたげな雰囲気を隠そうともしていないフェイトである。
エリオ達の保護者なので心配なのは分かるが、少々過保護ではないだろうか。過保護になるのは昔から抱え込む癖があったり、無茶を繰り返してきた幼馴染達くらいで良いとは思うのだが……。
それにあいつらももう10歳。保護者なしで出かけられる年齢だろうし、保護者がいるとかえって気を遣う気がする。それにそのへんの大人よりも危機に直面した時に対応もできるわけで……とはいえ、心配をする気持ちは分かる。
「まあ別に構わないが……動画を取ったりはしないぞ」
「そ、そこまで頼むつもりはなかったよ!?」
「ふ……ずいぶん怪しい返答だな」
「シグナムまで……」
相変わらずシグナムはフェイトのことがお気に入りのようだ。彼女は親しい人間をからかったりするが、頻度で言えばフェイトが断トツで多いだろう。
「何つうかあれだな、子供の面倒について話してるとまるでショウとフェイトが親みてぇだ」
「――っ、べべ別に私とショウはそういう関係じゃないよ!? 私はふたりの保護者だからあれだけど、ショウは別にそんなんじゃないし、ふたりからすればお兄さんって感じだろうし……」
ヴィータの言葉の選択についても言いたいことはあるが……フェイト、この手の話題に対する免疫のなさは昔とほぼ変わってないな。
シュテルやシグナムを除いてもフェイトには彼女をからかう人間が割りと居る。例えば義母であるリンディさんや義姉であるエイミィだ。これまでにエイミィの子供の面倒を一緒に見たことがあるのだが、その時にも似たような発言をされたのを覚えている。
この10年の間に数え切れないほどからかわれてきたのにこの純情さ……ある意味凄いことだよな。あいつなんて昔の可愛らしさが消えつつあるっていうのに。
「ショウくん、その視線は何かな?」
「はやてちゃん、それはきっとあれですよ。家族扱いされるならフェイトちゃんよりもはやてちゃんの方が良いみたいな……」
「いやいや、あの顔はどう見ても違うやろ。それに今の私の恋人は機動六
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