DORAGON SENSE
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エドシリルside
「うおおおお!!」
「潰されそ・・・」
「うぎぎぎぎ・・・」
「踏ん張れぇっ!!」
「止まれぇ!!」
「なんとしても止めるんだ!!」
エクスタリアと巨大魔水晶を衝突させないために、俺たちは魔水晶の乗っている浮遊島を全員で押している。くそ・・・全然浮遊島が止まらんぞ!?
「無駄なことを!!人間の力でどうにかできるものではないというのに!!」
リリーが遠目から俺たちを見てそう言う。だけどなぁリリー・・・何事にも、無駄なことなどないのだよ!!
俺たちが浮遊島と格闘していると、エクスタリアから一つの小さな影が飛んでくる。
ガコォン
「シャルル!!」
飛んできたのは、白毛のエクシード!!確かシャルルと言ったな。俺たちと一緒に魔水晶を止めに来てくれたのだな!!
「私は諦めない!!妖精の尻尾もエクスタリアも両方守って見せる!!」
ギュウーン
「うあーーー!!」
ドガッ
シャルルの次は、黒いヒョロ長い顔のエクシードが飛んできて魔水晶を押す。
「アンタ・・・」
「ぼきゅも守りたいんだよ」
涙を流しながら押す二人。その後ろからたくさんの羽を羽ばたかせる音が聞こえてくる。
「きっとみんなも」
魔水晶を押しながら後ろを脇目で見ると、そこにはたくさんのエクシードとそれに抱えられているアースシリルとアースウェンディの姿があった。
「自分たちの国は自分たちで守るんだ!!」
「危険をおかしてこの国と民を守り続けてきた女王様の為に!!」
「ウェンディさん!!シャルルさん!!さっきはごめんなさい!!」
エクシードたちはそれぞれが思いを叫びながら魔水晶に飛んでくる。俺はてっきり、女王がいなければ、こいつらは何もできないと思っていた。
だが・・・それは間違いだったのだな。
「みんな!!今はこれをなんとかしよう!!」
「全員で力を合わせれば、絶対に押し返せるよ!!」
「押しかえそう〜!!」
アースウェンディ、アースシリル、セシリーがそう言う。
そのエクシードたちの後ろの方で、片翼のエクシードが懸命に翼と手をばたつかせて飛んでいる姿が見える。
「シャゴット!!そんな翼じゃ無理じゃ!!」
「いいえ!やらなきゃいけないのです。私たちにできることを!!」
エクシードたちが次々と魔水晶に向かって飛び込む。
そんな中、片翼のエクシードがバランスを崩して落ちていく。
「女王!!」
「シャゴット!!」
あのエクシード女王なのか!?
女王は地上に向かって落ちてい
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