DORAGON SENSE
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く。しかし、それをリリーがガッチリと受け止める。
「リリー!?」
「女王様・・・ウソをつくのに疲れたのかい?」
「ごめんなさい・・・私・・・」
女王は申し訳なさそうに顔を下げるが、何か水滴が落ちてきたことに気づいて顔を上げる。
「俺もさ・・・」
その水滴はリリーの涙だった・・・
「どんなに憎もうとしても・・・エクスタリアは俺の国なんだ!!」
「リリー・・・」
「けど、もう無理だ・・・これだけのエクシードが束になっても、こいつは止まらねぇ!!みんなすまねぇ!!俺のせいだ!!俺なら止められた!!人間を、止められたんだぁ!!」
リリーはボロボロと涙を流す。女王はリリーの手をぎゅっと握りしめる。
「想いは・・・想いはきっと届くわ」
リリー・・・自分の気持ちに正直になれたのだな・・・ならば、俺はその想いを繋いでやる!!
「うおおおおおお!!」
「止まれーーーーー!!」
「みんな頑張れー!!」
「押せーー!!」
「俺たちならできるぞ!!」
「負けるかよ!!」
「諦めてなるものか!!」
「うう・・・」
「ギィィィ!!」
「止めるんだから!!絶対に!!」
「私たちも押すのよ!!」
「あいさー!!」
「必ず・・・止めてやるー!!」
「お願い!!止まって!!」
俺たち全員が一致団結して押し続ける。すると、徐々に魔水晶が押し返されていく。
「魔水晶が、押し返されていく・・・」
リリーが呟くように言う。すると、魔水晶が突然光りを放ち始める。
「何!?」
「くっ!!」
「なっ!!」
「なんだ!?」
「きゃっ!!」
「うわっ!!」
「うっ!!」
「一体・・・」
俺たちはその光で思わず目を閉じる。次に目を開けると、浮遊島に乗っていたはずの巨大魔水晶と竜鎖砲の鎖が姿を消していた・・・
「これは・・・」
「魔水晶が・・・消えた?」
「竜鎖砲の鎖も・・・どうなったの?」
俺たちが何が起きたのかわからずにいると、
「アースランドに帰ったのだ」
「!!」
俺たちの後ろから聞き覚えのある声が聞こえる・・・この声は・・・
「ジェラール!!」
「ミストガン!?」
そこにいたのは顔を布で隠している男・・・だが、あの声は間違いなくジェラールだ。ミストガンというのは、アースランドでの名前か?
「全てを元に戻すだけの、巨大なアニマの残痕を探し、遅くなったことを詫びよう。そしてみんなの力がなければ間に合わなかった。感謝する」
「おお!!」
「元に戻したって・・・」
「そうだ。魔水晶はもう一度アニマを通り、アースランドで
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