1部分:第一章
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その彼がだ。座って和歌を札に書きながら竹千代に言うのである。
「和歌はよいのう」
「今日も詠まれているのですね」
「うむ、幾ら詠んでも飽きぬ」
そこまでだというのだ。
「それに蹴鞠もじゃ」
「氏真様は蹴鞠もよくされていますね」
「身体を動かすことも嫌いではない」
それでだと言う氏真だった。
二人は今は駿府の庭にいる。そこで紅い梅を見つつだ。和歌を嗜んでいるのだ。
竹千代はその氏真の御供の様な感じだ。その竹千代にだ。
氏真はこうも言うのだった。
「それに剣もじゃ」
「剣ですか」
剣と聞いてだ。竹千代は。
暗い顔になりだ。氏真にこう言った。
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