第三十八話
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」
「久遠、アルフ。フェイトをお願い」
「くぅん」
「了解さね」
それを聞いてお俺は視線をプレシアさんに向ける。
雷撃が聞かないと分ると今度は魔道アーマーを前進させてきた。
「行きなさい」
その言葉でこちらに歩み寄ってい来る魔道アーマーの大軍を、俺はスサノオの右手に持った神剣でなぎ払う。
中には上層で見かけた大型も混じっていたけれど、全て力でねじ伏せる。
その様子は巨大ロボットVS巨大怪獣の様相。
…もちろんこっちが怪獣だ。
しかし普通は巨大ロボットが無双するはずが、巨大怪獣がちぎっては投げ、ちぎっては投げ。
…シュールだ。
あらかた魔道アーマーを始末し終えると、プレシアがジュエルシードを片手に必死の形相で叫んだ。
「っ私を、アリシアを守りなさい」
その願いをジュエルシードはどう受け取ったのか。
九つのジュエルシードが一箇所に集まると、そこに黒い球体が出来る。
その中から狐の尻尾のような、太さを持った触手が伸びだした。
少しの間うねるような動きをしたかと思うと、一直線にこちらに迫る。
斬っ
右へ左へ十拳剣を振り回し、延びてくる尻尾のような触手を切り払う。
限が無い。
しかも球体部分がなにやら躍動し始めている。
中から本体が出てくるのは時間の問題だろう。
先ほどまで形作っていた形態を覚えていたのか、どうやらコレはあの九尾を生み出そうとしているようだ。
生まれるといささか面倒だ。
機動力が低い今のうちに処理してしまう方が良いに決まっている。
一気に距離をつめ、十拳剣の間合いに入る。
よし!
俺は尻尾を斬り飛ばした隙に剣を一旦消してから、突き刺すように押し出した右手に再度十拳剣を顕現させる。
『ロードオーラカートリッジ』
ガシュガシュっと最後の二発がロードされる。
右手に現れた十拳剣は伸びる勢いも上乗せして途中の尻尾を突き崩しながら本体の黒球に突き刺さった。
GROOOOOOOOO
瞬間、咆哮とも悲鳴ともつかない絶叫が響いたかと思うと、ジュエルシードもろとも十拳剣に封印された。
まさかいとも簡単に無効化されるとは思っていなかったのだろう。
プレシアは何が起こったのか認識するまでに少々時間を要した。
「そ…そんな…ジュエルシードを返してっ!それが無いと、それが…がはっ」
絶望の表情から一変、吐血して片膝をつき、口元を右手で押さえ込むが、その滴り落ちる血液は止まらない。
「アリシアを……アリシア…っ」
ついに倒れこんでしまったプレシア。
度重なる高魔力攻撃の使用とその身を蝕む病で既に限界。さらには目の前で封印されたジュエルシードの
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