第三十八話
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
家族を守るためならば仕方ない。
ほんの数日しか一緒に過ごしていないけれど、フェイトもアルフも俺たちの家族だ。
だったら迷うな!
多くの力を持っている俺とソラが生きていく上で守りたいと思うもの。
過去二回の転生でそうだった為かもしれないが、家族と言うものと縁が薄い。
愛してくれている家族とは大抵生き別れる。
だから、守れる時は全力で。
それが俺の誓い。
グッと四肢に力を込める。
両の万華鏡写輪眼が開眼する。
「スサノオォぉぉぉぉ!」
バリアが破られ、迫る直前に俺の眼前に現れる白骨の両腕。
ドゴーーーンッ
着弾した雷撃魔法の威力をどうにか受け止める。
「あ、アオ?」
コレは?と問いたそうな顔をするフェイト。
しかしそれに答えてあげれるほど今は余裕が無い。
それにしても、なかなかキツイ。
しかし捌いてみせる。
俺は全身からさらにオーラを搾り出す。
着弾したソレを弾いた余波で舞い上がった粉塵が視界を遮る。
数秒か、数十秒か。終わりの無いと思われた砲撃が止む。
どうにか耐え切ったか。
「こっコレは!?」
「うん、その説明は後で…しないかな?」
「し、しないの!?」
余り知られたくはないしねぇ。
特に知られたくないのは管理局か?面倒そうだし。
ポケットから銀色に着色されたスピードローダーを取り出す。
ソルのリボルバーを開き装填。
『ロードオーラカートリッジ』
ガシュっと音を立てて炸裂するのは特別なカートリッジ。
俺が暇なとき、修行を終えてオーラが余った時などにこつこつ造った念製のカートリッジ。
魔力のそれとは性質が違うため両方を一気にロードする事は出来ないが、それでも今の場合は燃費の悪いスサノオの消費を外から賄ってくれるために重宝する。
【ソラ、悪い。クロノを黙らせてくれ。ついでに記録媒体の破壊もお願い】
【アオ?うん。分った】
念話でソラに後のことを頼む。
「まあ今は取り合えず」
フェイトから視線を母さんたちの方へと向ける。
「母さん!取り合えずプレシアさんをぶっ飛ばして拘束してから説得しよう」
先ずは世界を崩壊させそうな元凶を取り除かないと。
「…そうね、今の彼女には何を言っても聞き入れてはもらえないわね。あーちゃん、やっちゃって」
少しその言葉を吟味した後に母さんが言った。
「了解」
「っく…それが何だって言うのよ!沈みなさい」
またも撃ち出される雷撃を今度はヤタノカガミで受け止める。
「アオ!」
フェイトが心配そうに声を掛ける。
「大丈夫だから少し離れていて」
「あ、うん…
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ