第三十八話
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の?」
「さっきのが銅鏡がヤタノカガミなら。あの神々しく銀色に輝く大剣は草薙の剣か天叢雲剣かのどちらかよ。まあスサノオとくれば天叢雲剣の方が有名だけどね」
「そうなんだ。私達は十拳剣って呼んでいる」
何を言っているのかチンプンカンプン。
だけど草薙の剣の名前はわたしでも聞いた事がある。
ゲームでだけど…
ジパングでヤマタノオロチを倒すとドロップする剣だよね。
っとと、それはゲームの話だ。
とつかのつるぎ?は聞いた事無いよ。
スサノオさんが振りぬいた先に居た魔道アーマーが真っ二つになって転げ落ちる。
「な、そんな…一瞬で?」
プレシアさんの驚愕の声が聞こえる。
でもその驚愕はわたしも一緒だ。
「流石に草を薙いだ剣ね。今回の場合草では無くて魔道アーマーだけど」
何十体も居る魔道アーマーがただの一振りでなぎ倒してその半数が爆散したのだから。
「っ私を、アリシアを守りなさい」
その願いをどう受け取ったのか。
プレシアさんの手元にあったジュエルシードが一箇所に集まり、そこから黒い尻尾のようなものが九つ出現した。
「あ、アレは!?」
「まさか!」
「そんな!」
うねっていた黒い尻尾が一斉に伸び、お兄ちゃんに向かう。
斬っ
それを事も無げに切り払うスサノオさん。
切り払うばかりか、さらに距離を詰めていっている。
その尻尾の出現場所には黒い球体があり、そこから今にも生まれてこようと躍動する。
あれは多分つい先ほど倒したばかりの九尾!
わたしがいくらなんでも荷が重いだろうと加勢に入ろうとした瞬間、その黒球を刺し貫いた十拳剣。
GROOOOOOOOO
瞬間、咆哮とも悲鳴ともつかない絶叫が響く。
「え?」
「あ?」
その光景に驚愕する。
刺し貫いた黒球が十拳剣に吸い込まれるようにして消えたのだ。
◇
あ、マズイな。
俺はゆっくりと流れる閃光を前にそう思う。
相手のプレッシャーを感じ、脳内のリミッターが外される。
神速。
時間の流れが緩慢に感じられる。
展開したバリアにひびが一本一本入っていくのが見て取れる。
ああ、マズイ。
すでにカートリッジはフルロード。
こりゃ受け止められないわ。
非殺傷スタン設定な訳も無い高魔力攻撃の直撃を食らってしまう。
俺や久遠は念による身体強化、ダメージ軽減が出来るが、フェイトはまだバリアジャケットが有るから多少マシだろうけれど、アルフがなあ。
ジュエルシードで威力が向上したこの魔法の直撃に耐えられるだろうか。
無理かな…
切り札は見せたくないし使いたくないけれど、
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