第三十八話
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の一瞬でクロノ君に当身を食らわせて気絶させ、連れてきたようだ。
「ちょっと!それってクロノ君のデバイス」
確かS2Uって言ってたかな?ソレを完膚なきまでに粉々に握りつぶしているソラちゃん。
ストレージでAIは無いっぽいけど、それはひどいと思うよ?
ついでに回りに飛んでいたサーチャーも潰している。
「記録とられたくないってアオが言ってる」
「そ、そうなの!?」
もう一度視線を戻すといつの間にか女性の姿は無く、大きな天狗のようないでたちの上半身だけの巨人が居た。
「母さん!取り合えずプレシアさんをぶっ飛ばして拘束してから説得しよう」
お兄ちゃんが叫ぶ。
「…そうね、今の彼女には何を言っても聞き入れてはもらえないわね。あーちゃん、やっちゃって」
「了解」
そんな会話をした後、その巨大な人影はお兄ちゃんが歩くのと共にプレシアさんに向かって前進する。
「なのは!下がるよ」
ソラちゃんに手を引かれてお兄ちゃんの後ろ側に居るフェイトちゃんのそばに紫ママと一緒に移動する。
「にゃ!?大丈夫なの?」
「大丈夫」
合流したフェイトちゃんに声を掛ける。
「フェイトちゃん、無事!?」
「うん、大丈夫。それよりもアレは…」
おどろおどろしい怪物の登場にフリーズしていたプレシアさんが再起動。
「っく…それが何だって言うのよ!沈みなさい」
もう一度先ほどの雷撃魔法がお兄ちゃんに迫る。
「あ!危ない!」
「アオ!?」
「あーちゃん!」
「平気。ヤタノカガミがあるもの」
「三種の神器の?」
紫ママが言うジンギっていったいなんなの?なんか凄そうだって言うのは分るんだけど。
フェイトちゃんも何の事だかさっぱりの様子だが、どういった現象なのだろうと一生懸命に聞いている。
「そう。ヤタノカガミはあらゆる性質に変化する。故に絶対防御」
ソラちゃんが言ったとおり、雷撃魔法の直撃を食らっても、左手に構えて銅鏡のような盾に弾かれる。
「きゃあ!?」
『ラウンドシールド』
その魔力の凄まじさから、全てを無効化できずにはじかれた余波が此方を襲う。
気を利かせてくれたレイジングハートが直前でシールドを展開してくれた。
「ありがとうレイジングハート」
『問題ありません』
のっし、のっしと歩を進めるスサノオさん。
「行きなさい」
接近されて焦ったプレシアさんが自身の守りの魔道アーマーを差し向ける。
斬っ
水平に振りぬいた右手にはいつの間には幾つも枝分かれしているヘンテコな形をした巨大な剣が握られている。
「草薙の剣ね」
紫ママがそう呟いた。
「知ってる
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