第三十八話
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に精神を病んでいるプレシアはジュエルシードから供給される大量な魔力に酔っている状態だ。
「目障りだから消えなさい!」
プレシアの周りを回る9個のジュエルシード。
それらから供給された魔力を集めてこちらに向かって打ち出してきた。
「しまった!」
「アオ!」
「フェイトちゃん!?」
攻撃対象が自分たちからそれた事で一瞬反応が遅れてしまったソラ達。
インターセプトをする暇が無かった。
空間攻撃から直射へと攻撃方法を変えた雷撃、それが俺たちへと迫る。
「くっ!ソル!」
「バルディッシュ!」
『ラウンドシールド』
『ディフェンサー』
咄嗟に俺とフェイトが二人で展開したバリアをじわじわと撃ち砕いていく。
『ロードカートリッジ』
ガシュッガシュッガシュッ
排出される薬きょう。
「くぅん!」
「はあっ!」
遅れて久遠とアルフもバリアを展開する。
しかし、九個のジュエルシードから排出された魔力によるその一撃は尋常ではなかった。
◇
「アオ!」
「フェイトちゃん!?」
わたしとソラちゃんの叫び声が重なる。
そんな!
振り向いた先には今までに無い威力の砲撃魔法を受け止めているお兄ちゃんとフェイトちゃんの姿が。
その攻撃は展開されたバリアにひびを入れていく。
一枚、そしてもう一枚と、一枚割れると直ぐにほかのバリアも貫かれてしまった。
ドゴーーーンッ
辺りに爆音と、その後の土煙が充満する。
「そんな…」
「あーちゃん!?」
紫ママの表情から血の気が引いていく。わたしの顔からも。
そんな、そんなまさか…
わたしの心配をよそにソラちゃんはその表情に不安の色は無い。
「大丈夫」
自信にみなぎる表情でそう答えるソラちゃん。
「…でも!」
煙が晴れるとそこにはお兄ちゃんたちをその両の腕で守るように巨大な上半身だけのドクロが顕現していた。
「ガイコツ!?」
「何?あれ」
紫ママも知らないの?
わたしと紫ママはソラちゃんに視線を向ける。
「違う、アレはスサノオ」
「スサノオって日本神話の?」
日本神話?うーん、わたしにはいまいちぴんと来ないの。
神様の名前か何かかな?
「日本神話は私は知らない。けれどアレはスサノオって言うの。アオと私の最終奥義。切り札は出来れば見せたくなかった」
ソラちゃんが説明してくれている間にだんだんドクロが人の形を取っていく。
アレは女の人かな?
「ソラちゃ…何やっているの!?」
女の人からソラちゃんに視線を戻すと、小脇に抱えるようにして気絶しているクロノ君がいた。
ほん
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