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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー
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圏内事件
第9話
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この時サチは、以前フレンドリー登録したシリカにメールを送っていた。
アスナ『まあ、何て言うか…今日はありがとう、ガードしてくれて。』
キリト『あっ、ああっ…気にするなって。』
アスナは、護衛してくれた2人にお礼を言った。
アスナ『主街区は圏内だからイイけど、睡眠中は話が違うし……』
キリト『ああ……。』
サチ『デュエルを悪用した睡眠PK。通常、デュエルは腕試しに行うものだけど……』
キリト『その際、圏内でもダメージを受けるから……』
アスナ『相手の指を勝手に動かして、OKボタンをクリックして、そのまま一方的に攻撃を…って事件があったし。』
3人は、この様な話をした。(PKの件はここで説明しても良かったのだが、あえて言わない事にします。)
アスナ『だからその、ありがとう。』
キリト『いや、どう致しまして。』
サチ『ふふっ……。』
一連の話が終わった直後…、
『きゃ〜〜??』
『『『??』』』
どこからか、女性の悲鳴が聞こえた。この声に3人は気付き、直ぐに声する方に向かった。
広場に出てみると、時計塔の外からぶら下がっているプレイヤーがいた。
しかもその胸元には、トゲトゲしい片手剣の様な武器が突き刺さっていた。
キリト『早く抜け??』
『……。』
キリトは武器が突き刺ったプレイヤーに怒鳴ったが、逆棘があるせいか抜けない様だ。
アスナ『君達は下で受け止めて??』
キリト『解った??』
サチ『うん??』
アスナはプレイヤーをぶら下げている縄を切るため時計塔に登った。
キリトとサチはプレイヤーを下からキャッチするべくプレイヤーの真下まで走り寄った。
キリト『待ってろ??』
サチ『今助けるから??』
2人はぶら下がっているプレイヤーに言った。
だが、その直後プレイヤーの動きは止まり、ポリゴン状なって消滅した。
後に残ったのは、プレイヤーに突き刺さっていた片手剣の様な武器だけだ。
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