機動戦士ガンダムSEED編
第12話
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
『悠凪・グライフ、至急出撃準備を!』
部屋に設置されている機器にナタルが通信を入れてきた。声の感じからして大分焦ってるな。まあ心中はお察しするが…。
「何があった?」
『キラ・ヤマトがラクス・クラインを連れ出した。貴様にはフラガ大尉と共に出撃準備を整え待機していてもらいたい。場合によっては追撃することも有り得るからな』
「了解」
通信を終了し、すぐさま格納庫へと向かう。
控え室でパイロットスーツに着替え終え、MSの元へと向かっていると、MAの元へ向かっているムウと遭遇した。
「よう悠凪。話は聞いたか?」
「バジルール少尉に聞いた。…全くキラの奴、人質を返した途端襲われるとは考えなかったのか」
「やっぱお前もそう思うか」
「ああ。…無事に済むといいけどな、キラ」
「…そうだな。とにかく、まずはいつでも出撃できるようにしとこうぜ」
「おう」
そうしてムウと別れ、ジンの元にたどり着きコックピットに乗り込んだ。ジンはいつでも出撃できるようカタパルトデッキまで移される。
カタパルトデッキに固定された直後、オープンチャンネルでキラがナスカ級へ向けた通信がこちらにも聞こえてきた。
『こちら地球連合軍、アークエンジェル所属のMS、ストライク。ラクス・クラインを同行、引き渡す。ただし、ナスカ級は艦を停止。イージスのパイロットが、単独でくることが条件だ。この条件が破られた場合、彼女の命は保障しない』
…さて、これを聞いてイージスが出撃し、キラがラクスをイージスのパイロットであるアスランに返した後、「俺達の所に来い!」とアスランに説得されるが、キラは守りたい友達がいるからとそれを拒否。で、何やかんやあった後にクルーゼがシグーで出撃。ストライクを撃墜しようとするが、ラクスに止められやむなしに撤退。こんな感じでこの騒動は終結する筈だったな。
………正直いって別に何もしなくても今回の件は無事に終わるんだよな。アスランは昔の親友であったキラと戦うことにまだ躊躇してる筈だし、クルーゼもラクスに止められストライクの撃墜は失敗する。メリットといえば……クルーゼと戦えるチャンスということか。
ラウ・ル・クルーゼ。ムウの父親、アル・ダ・フラガのクローンとして生み出され、ムウの代わりに自分の後継者とする為に育てられた。が、クローン技術は不完全な点が多いこととアル・ダ・フラガが高齢だったことが重なり、結果早期の老化と短命という宿命を背負ってしまった。それを知ったアルに捨てられるが、その恨みを晴らす為フラガ家の屋敷ごと焼くことで殺す。しかし、クルーゼの恨みはそれだけでは消えなかった。クルーゼはアルだけではなく、アルのような人間を生み出した、人類同士の競争や人間のエゴが肥大化して起こる争いに満ち溢れた世界を憎み、人類滅亡を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ