機動戦士ガンダムSEED編
第12話
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るからか?いや、それともオレのミスか。とにかく以後気をつけないと後々ヤバそうだな。
「まあ、それで合ってるよ。この艦じゃ弾薬の補充ができないからな。ユニウスセブンで多少は確保できたがそれだけでは心許ない。だから、敵から奪い取ることにしたという訳だ。残念ながら今回出てきた機体はあの武器位しか使えそうなのを持ってなかったが」
「……抜け目ない奴だな、ホント」
「一応褒め言葉として受け取っておくよ」
そんなやり取りをしているとストライクが格納庫に戻ってきた。元の定位置で固定されるとコックピットからキラがこちらへ向かってくる。その様子から見るに明らかに何かに対して怒っているのがわかった。その何かはラクスの事だろうな確実に。
「フラガ大尉、坊主のあの様子は…」
「ああ、あの事だろうよ」
ムウとマードックがキラの様子について話している。やはり何故ああなっているかも想像がつくようだ。
そのキラはオレ達のいる場所に着地し、いきなりムウへと捲くし立てた。
「どういう事ですか!!」
「…あのお姫様の事か」
「そうですよ!あの子を人質にとって脅して、そうやって逃げるのが地球軍って軍隊なんですか!!!」
キラはそう言い放ったが、ムウはそれを睨みつけることで黙らせる。
「…!」
「そういう情けねぇ真似しか出来ないのは、俺達が弱いからだろ?俺にもお前にも艦長や副長を非難する権利はねぇよ」
キラの言いたいことも分かるが、実際ムウの言うとおりだ。オレ達に自力でクルーゼ隊を退ける力があったならばラクスを人質にとる必要はなかった。
………先遣隊に関して何もできなかったオレが思うべきではないだろうがな。
「おい、悠凪の兄ちゃん」
マードックがオレの肩をポンポンと叩きながら話しかけてくる。
……もう何が言いたいかは想像つくわ…。
「…また修理手伝えって?」
「正解。着替えが済んだらすぐに頼むぜ。フラガ大尉のゼロ、結構やられちまってるからな。早く直すには人手が足りないんだわ」
「…わかったよ。今すぐ支度してきます………」
それからメビウス・ゼロの修理はかなり時間を要し、部屋に戻れたのは数時間後のことだった。
このおっさん、ホントに人使いの荒いこと………
ブー!ブー!ブー!……
部屋で寝ていると、突如艦内にアラートが鳴り響いた。これはキラがラクスをナスカ級に引き渡しに無断出撃したか…
「というか、何もこんな時にやらなくてもいいだろうに…」
メビウス・ゼロの修理に付き合わされ、部屋に戻って少しでも疲れをとろうと寝たばかりだというのに…少しはタイミングを読んでくれ………。
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