暁 〜小説投稿サイト〜
英雄は誰がために立つ
Life6 湯けむり
[10/10]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
に力づく賛同する王がそこに居た。


 −Interlude−


 一誠達が寝静まった頃、グレモリー領の庭の一角では、士郎を遂に補足したゼノヴィアがデュランダルを振り続けていた。勿論、士郎に向けて。

 「ちょっ!?待て待て。待ってって、ゼノヴィア!」
 「問答無用ぉおおおおおお!!!」

 無論、すべて躱す士郎ではあったが、此処まで殺気立たれて襲われていては、気分がいいモノでは無いのは確かだった。

 「そもそも、如何してそんなに怒っているんだ!?」
 「理由が解らないのでしたら、如何して逃げたんです、かぁっっ!!」

 大ぶりの一撃、無論の事躱される。

 「それでも嫌な予感がしたんだ!いい加減にしてくれよっ!?」
 「私の気持ちも理解できずに、よくもそんな事を!士郎さんなんて、士郎さんなんて――――」

 目元に僅かな涙を蓄えていきながら、さらに大きな一撃を入れようと振りかぶるゼノヴィア。

 「――――大好きだぁあああああぁあああああ!!!」
 「ぬぅ、あぁぁああああああぁあああああ!?」

 行動と言動がまるで一致していなかった。

 ズォッッオオオンン!!!

 ゼノヴィアの一撃は大地を抉り、巨大なクレーターの形成するほどの轟音だった。
 しかし、この轟音を含めて、グレモリー城に居る者達にまで届く事は無かった。

 「なんでさぁあああああぁあああああああ!!?」

 士郎はそれからゼノヴィアに延々と追いかけられて、宣言通りに朝に漸く帰れたそうだ。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ