Life6 湯けむり
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心は憤激に駆られる。
そして――――。
「ぬぅうぁああんんんづぅあつぅおぉおおおおぉおおお!!!?」
鬼気極まるオーラを瞬時に発生させながら、彼女に纏わり付いていた近辺の湯だけを蒸発させた。
『きゃあぁああ!?』
その光景に驚く女性人たち。
この事態には流石に、ボーっとしていた小猫も驚いていた。
「くぉおおぬぉおおお!うわぁきぃぃもぬぅぉおおおああああ!!」
湯ぶねから上がり、瞬時に駆けだしたゼノヴィアは、男湯と女湯を隔てる壁を登っていく。
そして、憤激に彩られた顔を男湯に表して、そのまま越えようと上半身すらも曝け出そうとした処で、後ろから彼女の足を掴んだリアスと朱乃により妨害を受ける。
「はぁあああなせぇええええ!!」
「落ち着きなさい、ゼノヴィア!?」
「今そのまま乗り越えたら、士郎君以外の男性にも、素肌を曝せる事に成りますわよ!?」
「なっ!!?」
リアスと朱乃の言葉に、漸く我に返るゼノヴィア。
そしてリアスと朱乃は決してゼノヴィアのためにでは無く、この事を切っ掛けに、一誠の取り合いに参加するであろう女性を防ぐ打算的な行動だった。
「くっ!」
士郎に何も言わずに、渋々ながらリアス達の言葉を聞いて下がるゼノヴィアだった。
『――――で?藤村。抱いた事あんのか、無いのか、どっちなん――――』
「アザゼル!!」
直も悪戯心で質問を辞めようとしなかった堕天使総督に、姿が見えないにを承知の上でリアスの叱咤が飛んだ。
更には男湯の方で、アザゼルのこれ以上の横暴を辞めさせようと、祐斗と一誠の2人がかりで口を押えるのだった。
因みにゼノヴィアは、浴場から上がるまで、こめかみをひくつかせていた。
−Interlude−
「士郎さんは何所だ!?祐斗、イッセー」
温泉から上がったゼノヴィアは、女性人より先に上がった男子諸君に問い詰める。
「あー、士郎さんはな・・・」
「ちょっと、グレモリー領の庭を身の危険を感じた逃走してくるって言ってたよ。もしかしたら朝まで帰らないかもって・・・」
「フフフ、そうかそうか。なら正妻として、夫と同じように行動するのはもはや義務だろうな。私も行ってくるよ。何、士郎さん同様、私も朝まで帰らなくても心配するな!」
鬼気としたオーラ再臨。
そして、先ほどまで手ぶらだった筈の右手には、亜空間に仕舞ってあるはずのデュランダルを握っていた。
幸い、一誠と祐斗には届いてはいないが、聖剣デュランダルから放出されている莫大な聖なるオーラが漂っていた事に気付く一誠と祐斗。
「ゼ、ゼノヴィア!?その右手にある――――」
「ん?ああ、安心し
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