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英雄は誰がために立つ
Life6 湯けむり
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になる一誠。

 「そういやぁ、ギャスパーは?」
 「僕なら此処ですぅぅ」
 「うおっ!?」

 お探しのギャスパーは何と、祐斗とは逆の位置に居た。

 「何時の間に来てたんだ?」
 「ギャスパー君は最初から一緒にいたよ?」
 「そうだったか?全然気づけなかったぜ・・・」
 「あんまりですぅぅ」

 存在感を感知されなかったことに落ち込むギャスパー。
 そんなギャスパーにある疑問を感じた一誠は、じっと見る。

 「・・・・・・・・・」
 「な、なんですかぁぁぁ?」
 「ちょっと立ってみてくれねぇか?」
 「?わ、わかりましたぁぁ」

 一誠に言われて湯の中で立ち上がると、少々マナー違反であったが、腰にタオルを巻いていたギャスパーがいた。

 「・・・・・・・・・・・・」
 「な、なんですかぁぁぁ?そんな目で見ないで下さいぃぃ!イッセー先輩のエッチィィィ!!」
 「は、はぁあああ!!?べ、別にそんなつもりは――――」
 『イッセー駄目よーーー!ギャスパーにエッチなことしちゃー』

 ギャスパーに言い返そうとした処で、隣の女湯に居るであろうリアスから、からかいの言葉を投げかけられてしまった一誠。

 クッソーと毒づきながら、ギャスパーを視界から外す。
 たんに一誠は確認を取りたかっただけだった。
 しょっちゅう女装をしているギャスパーが、今回も同じような系統のまま女性と同じように真似をして、胸の位置までタオルを巻いていると思ったからだ。
 
 (兎も角普通だっあな・・・。最近段ボール離れもしてきてるし、コイツなりに頑張ってるんだな・・・)

 またも過剰反応されては堪ったモノでは無いので、チラ見程度でギャスパーに感心する。
 そんな時にふと見れば、真横に居た筈の木場が士郎に近づいて楽しそうに談笑していた。

 (木場の奴、随分士郎さんに懐いてるなぁ。それにしても――――)

 一緒に入って来てよく解ったが、高校生離れした鍛えられすぎたを士郎の肉体を見た時には、ぎょっとしたものだ。

 (背丈だって、男の俺から見ても長身だし、サーゼクス様とあそこまでの戦いを繰り広げられる男となれば、木場の奴も憧れるように見てるのも無理ねぇか)
 「ところで、イッセー。リアスの胸を見たか?」
 「は、はいぃいい!?見たと言うか揉みましたけど・・・」

 士郎達を注視していたので、アザゼルの突然な質問に過剰反応する一誠。

 「よし、そうか。じゃあ――――」

 そんな堕天使総督殿と一誠の会話を、今度は士郎と祐斗、それに避難してきたギャスパーが視線を送っていた。

 「アザゼル先生は、イッセー君の事が気に入ったんですかね?」
 「さぁ、如何だろうな」
 「やっぱり、アザゼル先
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