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エターナルトラベラー
第三十七話
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しろ、なのはにしろ、消費した体力と魔力の回復を最優先にしたためだ。

三人とも大量に魔力を消費したために直ぐには動けそうも無かった。

特にソラはAAほどの魔導師質でブレイカー二発分の魔力運用。

体への負担を考えると回復の時間は必要だった。

「どうするんだクロノ…クロノ?」

呼びかけたはずのクロノの姿は既に何処にもない。

「あれ?何処に?」

「クロノならさっき走ってトランスポーターまで走って行ったよ」

「一人で?」

「一人で」

冷静に周りを見ていたソラが教えてくれた。

「クロノ君一人で大丈夫かな」

なのはが心配そうに呟いた。

「大丈夫な訳ないわ。貴方たちとの契約は黒いイタチもどきの討伐までのジュエルシード確保だったけれど、行って貰えないかしら」

リンディさんから時の庭園への侵攻の要請。

このままだと世界が滅びかねませんとエイミィさんも叫ぶ。

「魔力も大方回復したし、大丈夫ですよ。なのは、ソラ。久遠」

「うん」
「はい」
「くぅん」

「母さんはフェイトを頼む」

「あーちゃん、なのちゃん、ソラちゃん、久遠ちゃん。…頑張ってきなさい」

「「「「はい」」」」

母さんは逡巡したが、激励して俺たちを見送った。



やって参りました時の庭園。

ばっちり警備兵を配置された城の中を進むのは骨が折れそうだ。

「クロノ君」

「君達か」

なのはが声を掛けると一瞬振り向いて確認するとS2Uを刺し貫いた魔道アーマーから引き抜いた。

流石にリンディさんからアースラの切り札扱いされているだけはある。

入り口までの魔道アーマーを全て駆逐し終えていたようだ。

「すまない。本当はこんな事を頼むのは心苦しいのだが、人手が足りない。力を貸してくれるか?」

「リンディさんにも頼まれたし元からそのつもりだ。余波で地球が無くなったりしたら困るからな」

「地球だけの問題では無いのだが…すまない、助かる」

ぶち破った扉から城内へと侵入する。

床下は所々破れ、虚数空間に繋がっている。

「この穴には気をつけろ!虚数空間、魔法が発動できない空間だ。落ちたら最後重力の底までまっ逆さまだ」

無限に湧き続けるのではなかろうかとも思える魔道アーマーをソルで切り裂きながら進む。

「……それにしてもお前達の戦闘技術、年齢に比べると成熟していないか?」

俺はともかく8歳児であるなのはとソラの戦闘技術は明らかにおかしい。

「ノーコメント。しいて言えば人の何倍も訓練したから」

影分身を使って。

「人の何倍も…か」

さて、このエリアも掃討したし次に行かないと。

「待ってくれ!」


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