暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0996話
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生活とは縁遠くなってしまったけど、その代わりに私にはアクセル君がいる。円を含めて他の人達もいる。それも、この時の指輪のおかげでずっと一緒に。……まぁ、恋人が私以外にも大勢いたり、夜は夜で色々な意味で凄い事になってるけど」

 どこか照れたような笑みを浮かべる美砂の姿に、俺も思わず小さく笑みを浮かべながら肩を竦めて口を開く。

「そういう美砂だって夜は随分と積極的じゃないか」
「あ、あはは。そう? まぁ、その話はともかく。確かに私やアクセル君、それにレモンを合わせて他の皆の関係ってのは一般的じゃないんだと思う。けど、それでも私は今の生活に十分満足しているって言いたいわ。例えアクセル君と出会う前の過去に戻ってやり直すとしても、間違いなく私はアクセル君と共にいる事を選ぶ。……ま、ネギ君のパーティに入るのも面白そうではあるけどね」
「確かにそれは否定出来ない事実だ」

 ネギパーティと俺のパーティというのは、ネギま世界に俺がいた時によく使われていた言葉だが、ネギパーティは参加人数も多く、ワイワイガヤガヤとした楽しさがあったように思える。
 それに比べると、俺達の方はあやか、千鶴、円、美砂の4人。それに茶々丸が入る時があったくらいか。
 傾向としては、ネギパーティの方は広く浅くというのに対し、俺達は深く狭くといった感じだ。
 勿論、ネギ達の付き合いが決して浅い……表面だけのものだというつもりはない。単純に俺達の付き合いが濃すぎたからこそ、比較してそうなるのだろう。

「あ、ほらアクセル君。林檎飴……」
「ん? ああ」

 食いかけだった林檎飴へと口を伸ばすと、まるでそのタイミングを待っていたかのように――実際に狙っていたのだろうが――美砂がすいっと俺の前に顔を出し、唇を合わせる。
 感じるのは美砂の唇の柔らかな感触。そして林檎飴の……より正確には水飴の味。
 そのまま30秒程キスをしていると、不意に周囲に声が響き渡る。

「ちょっ、美砂!? あんたいないと思ったらこんな場所で……しかもアクセル君と2人きりでイチャついてるとか、どういうつもり!?」

 俺から離れていく美砂との唇の間の銀糸に太陽が煌めく。
 それを見て、円ががーっとばかりに口を開く。

「美砂、ちょっとずるくない? 大体昨夜もあんたってば……」
「はいはい、悪かったわね。今夜は私の分もあんたに譲って上げるから怒らないの」
「……いや、別にそれが羨ましくて言ってる訳じゃないんだけど」
「大丈夫よ、ほら。私もいつも以上にアクセル君と一緒に円を可愛がってあげるから」
「だ、だから! 別にそんな事言ってないでしょ! 全くもう。ほら、美砂がアクセル君を独占していると、シェリルとかも機嫌が悪くなるんだから。行くわよ」

 そう告げ、まだ林檎飴を持っている
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