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ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第6話 攻略会議
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カゲヤside
トールバーナの北門をくぐったのは洞窟をでて1時間後だった。
時間を確認すると3時半をまわっていた。
まだ時間あるから大丈夫か
そう考えていると後ろからアルゴに声を掛けられた。
「おーい、カー坊。さっき情報が入ったが買うカイ?」
「一応買っとくよ。それで、いくら?」
「100コルだヨ」
「ほい」
俺はウインドウを開き100コルをオブジェクト化してアルゴに渡す。
アルゴは「確かに」と言うとお金をストレージに入れて話し始めた。
「さてと、さっき洞窟で言った会議のことだが、時間が今日の4時になったゾ」
「4時か……まだ時間あるから大丈夫か」
「それとサービスでもう1つ。会議にはキー坊も来るゾ」
「なら尚更行かないとな」
「あともう1つ。さっきの槍使いの女の情報もあるけど買うカイ?」
「それは止めておこう。女の子の情報を売り買いするのは気がひけるからな」
「にひひ、いい心がけだナ」
ふてぶてしい台詞を吐きながらアルゴはけたけたと笑う。
すると槍使いの女の子がこっちに向かって走ってきた。
「探していた人は見つかったのか?」
そう聞くと槍使いの女の子は表情が暗くなった。
そのあと首を横に振る。
「そうか……じゃあ、アルゴに頼むか」
俺は槍使いの女の子に提案するとキョトンとした顔でこっちを見て訊いてきた。
「アルゴって誰ですか?」
……アルゴを知らない奴もいるんだな
アルゴの方を見るとアルゴは驚きと悲しみが混ざった顔をしていた。
「おいおい、オイラを知らないなんテ。まぁいいカ。これを機に覚えておくれヨ」
「情報屋の《鼠のアルゴ》。情報屋としてもプレイヤーとしても絶対的に信用できる奴だ。何か困ったことがあったら、こいつに頼むといい。それ相応の金は取られるがな」
「おいおい、カー坊。幾ら何でもそれは過大評価しすぎだゾ」
アルゴは照れた様子で否定したが俺は気にせず素っ気なく言う。
「別にいいだろ。実際にそうなんだから」
「ナ……て、照れるじゃないカ」
アルゴはフードを深くかぶり小さい声で言った。
本当のことだから別に照れなくてもいいのに。まぁ気にしないでおこう。
そう思いつつ時計を確認する。
時刻は40分を過ぎたとこだった。
まだ早いが広場に行っとくか。
俺は槍使いの女の子の方を向いて話しかける。
「まだ早いが会議のある広場に行っとくか」
「あっ、はい。わかりました」
広場の方に向かって歩いて行くと、槍使いの女の子は後ろからちょこちょこと付いて来る。
数秒したあとにアルゴは置いて行かれたことに気付いて慌ててこっちに走ってきた。
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