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ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第6話 攻略会議
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中に座っていた男が叫んだ。
その男は階段を降りてディアベルの前まで行くとこっちに振り向き言った。な

「そん前にこいつだけは言わしてもらわんと仲間ごっこはでけへんな」

唐突な乱入にも関わらずディアベルはほとんど表情を変えず、余裕溢れる笑顔のまま言った。

「こいつっていうのは何かな?まぁ何にせよ意見は大歓迎さ。でも発言するならいちおう名乗ってもらいたいな」

「………フン」

そのは盛大に鼻を鳴らすと言った。

「わいはキバオウってもんや。こん中に今まで死んでいった2千人にワビィ入れなあかん奴があるはずや!」

誰も何も言おうとはしなかった。
何か言えばその途端奴らの一員にされてしまうからだ。
だが、唯一ディアベルだけが言葉を発した。

「キバオウさん。君の言う奴らとはつまり、元βテスターの人たちのことかな?」

ディアベルは腕組みをして、今までで最も厳しい表情で確認した。

「決まっとるやろ。βあがりどもはこのクソゲームが始まったその日にダッシュではじまりの街から消えよった。右も左もわからん9千人のビギナーを見捨ててな!そしてジブンらだけぽんぽん強うなってその後はずーっと知らんぷりや。」

そう言うと周りに睨みを利かせ続ける。

「こん中にもおるはずやで、βあがりっちゅうことを隠してボス攻略に入れてもらお考えてる小狡い奴らが!そいつらに土下座さして貯め込んだ金やアイテムをこん作戦こために軒並み吐き出してもらわな、パーティーメンバーとして命は預けられんし預かれんとわいはそう言うとるんや!」

名前のとおり牙の一咬みにも似た糾弾が途切れても、声を上げようとする者はいなかった。
アスナやサキたちは何のことかわからず黙っており、キリトは奥歯を噛み締め息を殺していた。

…確かにキバオウが言うとおりそう思っている奴が大半だろう。
が、それは単に自分たちが勝手に決めつけていることにすぎない。
だから今ここで訂正しなくちゃいけない。

「発言をいいか?ディアベルさん」

そう言ってカゲヤは立ち上がる。
横ではキリトが驚いた顔で見ていた。

「あぁ、構わないよ」

「じゃあ、まず1つ。キバオウさん、あなたは元βテスターの気持ちを考えたことはあるのか?」

「なんやて!?」

「元βテスターだって、人間なんだぞ。命がかかった状況になったら誰だって自分のことを優先するのが当たり前だ。そんな状況で元βテスターが新規プレイヤーに説明出来ると思ったら大間違いだ!
それと1つ。元βテスターが1人も死んでないと思うなよ。SAOにログインした元βテスターは約80%、残りの20%は運良くログインできなかったんだろう。そして、その80%中、30%が既に死んでいる。
これは鼠のアルゴの情報だか
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