雨〜「死にたい」
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て走ってきた。
これはこれはこれはこれは!
きたーーーーーーーーーーー!!!
彼女がとうとう俺に駆け込んできた!!!
はいウェルカム!タオルもあるよ!
さあ飛び込んできたまえ俺の厚き胸元に!
「あおー!ちょっと聞いてよ傘忘れちゃってマジ濡れしちゃた〜」
彼女は俺の横を素通りし、後ろにいた友達に向かって走って行っていた。
「と言うよりあれなに?きもいんだけど?」
「なんかさっきからずっと見てきたの!しかもタオル背負い出してマジうけた」
「こわっ!あんま近づかないほうがいいんじゃない?あ、電車きたよ」
俺は彼女達とは2車両離れその電車に乗った。
今朝から一向に止む気配を見せないどんよりとした雨は、俺の気持ちと比例して尚、強く激しさを増した。
電車内は座席が空いていたが、俺はあえて扉側に留まり、どんよりとした雲を眺め呟いた。
「死にたい」
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