雨〜「死にたい」
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めんなさい。
っと、いつもは心の中でひ弱な性格を自分で自分を欺いているが今は違うぞ。俺は見てたぞ!彼女の目があった後の行動を‥‥。
目を逸らして、そっぽ向いたよな?
ははーんこれは‥‥
完全に俺に惚れている。
完全ってとこがミソだね。
普通の女の子だったら、嫌な顔したりとかきもいとかいったりするだろうけど、あの子は何もせずにただそっぽを向いた。しかも、朝の駅のホームでノーパンときた。
これは完全に俺を誘ってやがる。
やっべどうしよ。
俺から告ったほうがいいのかな?いや、俺からは無理だ。知らない人にしゃべりかける勇気なんて持ち合わせていないし、ここ数年女の子とまともな会話をしたことがない。
あるとすれば母ちゃんくらいだろうけど‥。
とりあえず俺からってのが無理だから、あの子から俺に告白してもらおう。頑張れ彼女!
そのためには、そうだなー。
話しかけやすい雰囲気を出そう。
彼女を抱きしめやすいように両手をフリーにして置く必要があるな。
俺はスクールバッグと傘をその場にドサっと落とした。
これだけじゃ彼女はまだ話しかけずらいよな。それじゃあ自然な笑顔を作って安心させよう。
ニタァ
これで完璧。俺は本当優しいやつだな。俺に気がある子に告白させやすいような状態を作ってあげるっていう高等テクニックを実践してやってんだからな。
これでいつ抱きつかれても即座に対応できる!気づけ!最高の状態を保っている俺に気づけ!
それにしてもエロすぎる。
白く艶やかな彼女の肌が、俺の体の一部を熱くする。
「クシュン!風邪ひいちゃうよ〜」
なんとも可愛らしいくしゃみだ。きっと清楚系だな。
それよりも風邪?それは困る。俺の将来のお嫁さんが、こんな公共な場でぶっ倒れてはあまりにかわいそうだ。
ハンカチでも持ってれば、少しでも助けになれるのに。
あ、持ってても差し出す勇気ないわ。
ポケットの中を一応探してみるが、思った通り見当たらなかった。
まずハンカチを持って行くって習慣自体ないしあるわけないよな‥‥。
あ、でもタオルなら持ってるかも!今日体育で必要だって聞いたからな。
カバンの中をぐちゃぐちゃにかき混ぜ、白のタオルを一枚引き抜いた。
あったあった!これで彼女は風邪を引かずに済むぞ!
でも、タオルに「ウェルカム株式会社」とか書いてあるけど、今はそんなの気にしてる場合じゃないな。
彼女の健康が第一だ!
俺はタオルを肩にかけ、いつでも彼女が取りやすいようにした。
完璧だ!機動戦士ガ◯ダムくらい完璧だ!
これで後は彼女が俺に告白をするのを待つだけとなったな。俺からしてやれることはもう無いぜ。
「あ!」
彼女は突然俺に向かって手を振っ
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