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白犬と黒猫
1部分:第一章
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だ。
 刀を抜いて暴れ出した男、沖田だけでなく周りに集まっていた人々まで斬ろうとする男に駆けだ。左から右に刀を一閃させた。
 それで男の首は宙に跳んだ。平谷強一という町のゴロツキはこうして息絶えた。
 鮮血が飛び散り主をなくした胴体が重い音を立てて倒れる。醜い首は地面に落ちて何度か刎ね転がり。空しく虚空を見上げるのだった。
 その首を見てだ。沖田は言った。
「残念なことになりましたね」
「そうですね。無駄なことでした」
「町のゴロツキに過ぎませんし」
 彼と共にいる隊士達も彼の言葉に応える。
「しかし。自分から向かって来るとは」
「愚かな男でした」
「全くです」
 沖田は紙で刀を拭いてからその場を去ろうとする。しかしだ。

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