第4話:マッチョ号、応答せよ!
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を受けたアキが海上警備庁のヘリで乗船した形を取った。
もう既に、視界から陸地は見えなくなっている。
「さぁ〜てっ、宇宙人が来たら私がバシバシやっつけちゃうわよ!」
アキが気合いを入れながら船内の様子を探っていた。
近日、太平洋上のある地点を差し掛かる船舶がことごとく行方不明になる事件が多発しているが、現場海域が台風等の暴風雨に見まわれてる訳ではなく、某国の潜水艦が攻撃したとか言う訳でもなく、全くもって理由が不明であった。
海上警備庁は万が一の事を考えて、地球防衛隊員であるアキを乗船させて、万全の態勢を取った。
やがて現場海域に差し掛かる時、アキは操舵室に呼ばれた。
「まもなく現場海域に到着!」
航海士の言葉に、操舵室にいる船長以下全員が固唾を飲んだ。
レーダー、ソナー、目視の全てを使って現場海域の捜索を行ったが、今のところ異常は見受けられなかった。
現場海域に到着してから数分後…、
『バタンッ!』
「きゃーっ!」
「わあああ!」
何故か船が急停止した!
「もぅ、何なのよ?」
「機関室に状況を報告させよ!」
操舵室が一気に緊迫した。
「機関室、こちら操舵室、状況を報告せよ!」
『操舵室、こちら機関室…、エンジンが…、エンジンが、消えました!』
「はぁ?どういう事だ?」
『エンジンが目の前で消えました!』
「エンジンみたいな馬鹿でかい物が消える訳ないだろ!」
『本当です。本当に消えました!』
大きな船を動かす、やはり大きなエンジンが消えるなどと云った不可思議な行為を、誰も信じられなかった。
「じゃ、じゃあ、私が見てきます。」
アキが操舵室から、船底にある機関室へと向かった。
「ここね。すいませーん、私は地球防衛隊員です。エンジンが無くなった件で調査に来ました。開けて下さい。」
すると、機関室入口のドアが自動で開き、アキは何も疑うことなく、機関室内部へと進んだ。
「すいませーん、誰か居ませんかぁーっ?」
アキが声をかけても誰も返事をしなかった。
やがて、アキはエンジン室入口に来た。
「ここね!」
アキが恐る恐るエンジン室入口のドアを開けた。
中は確かに機関室からの報告のとおり、エンジンがきれいさっぱりと消えていた。
「嘘?…、こんな事って?」
得体の知れない恐怖に打ち勝つため、アキは腰につけているホルスターからウルトラピストルを抜いた。
その時、アキの背後から!
「ウウウーッ!」
(な…、何?)
何者かがアキの背後からアキを羽交い締めにして、アキの口を塞いだ。
急な出来事に対応出来なくなったアキは必死で身体全体をよじらせて抵抗したが、人間業とは思えない馬鹿力で押さえ
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