第4話:マッチョ号、応答せよ!
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話はペット星人とオレキングとの戦いの前日の夕方に遡る。
地球防衛隊の作戦室で、隊長の前にアンヌとアキが整列し、隊長が訓示を述べた。
「君たちには、それぞれ別々の任務を行ってもらう!」
「えっ?」
「エッ?」
通常、人の少ない地球防衛隊であっても、対宇宙人戦闘を念頭においている特性上、単独行動は危険を伴うために禁止している。
「□県にある龍神池周辺で発生している怪現象の調査と、太平洋上で行方不明になっている船舶の調査を海上警備庁と合同で行う事の2つだ。」
隊長の三太夫は淡々と喋った。
「隊長!」
そんな三太夫にアンヌが意見具申した。
「その2つの現象や事件は、宇宙人が関与している可能性が極めて高くて危険です。隊員の単独行動はリスクが大きいため、どちらか優先度の高い方からの実施でお願いします!」
しかし、三太夫は…、
「仕方がないんだよ!□県の県知事が選挙前の問題を消して欲しいとか、公海上で何カ国もの船舶が行方不明になって、何故か我が国が代表して調査する事になったので、海上警備庁も万が一の事を考えて我々地球防衛隊に応援を要請して来たから。それも、同日に…。」
「だからと言って、危険な目に…。」
と、アンヌが反論していたところに…、
「大丈夫ですよ、アンヌ先輩っ!」
と、アキがしゃしゃり出てきた。
「ち、ちょっと、アキ…。」
「龍神池の件も、海洋調査の件も、共に□県警や海上警備庁の支援を取り付けてるから、単独行動にはならんよ。」
「隊長の言うとおりですって、先ずは宇宙人対策のプロの私達が行けば、宇宙人だってタジタジですから。」
「アキ!あなた、任務を簡単に考えたら、痛い目に遭うわよ!」
アンヌが調子に乗るアキを叱ったが…、
「まあまあ、アキちゃんも前向きに考えてるんだから。アンヌ君もよろしく頼むよ!」
「エヘン!」
(もう…、どうなっても知らないわよ…。)
無責任な三太夫と、軽い気持ちで考えてるアキを見ながら、力が抜けていくアンヌだった。
そこに…、
「た…、隊長…。」
急な腹痛に襲われているツヨシがヨタヨタと作戦室に入って来た。
「俺も…、どちらかの作戦に…。」
ツヨシは自分も志願したが…、
「ツヨシ君、あなたは重病なんだから、安静にしてなさい!」
「そうですよ、ツヨシ先輩っ!」
「そ…、そんな…。」
(バタンッ)
アンヌとアキに説得され、その場に倒れるツヨシだった。
こうして、アンヌとアキは別々に行動することとなった。
「ん〜っ!気持ち良いなぁ!」
海上警備庁の警備船の甲板に、大海原を見つめながら背伸びをするアキが居た。
警備船は先に日本から出航していて、海上警備庁から要請
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