シリルvs.シリル
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「そういえば、名前を聞いてなかったな。貴様の名は?」
「俺はシリル・アデナウアー。アースランドのお前だよ!!」
「!?」
ブランドはそれを聞くと、一瞬驚いた顔をする。しかし、すぐににやけた顔になる。
「ほほう。さすが俺!女になっても美しいのだな」
「俺は男だよ!!」
「何!?」
こいつも女だと思ってたのか・・・マジでショック・・・
「そうか、男か・・・ならば!」
ブランドはそういって魔方陣を作る。それにしても魔方陣を書く速度が・・・早い!!
「第三水魔法、津波!!」
今度は津波が出てきた!!一体何種類の魔法があるんだ!?
「うおっ!!」
俺は津波を辛うじて避け、俺は全速力でブランドに突っ込む。
奴の弱点は魔方陣を書かなければならないこと!近距離での戦いなら・・・魔方陣を書く暇はないはず!!
「水竜の鉤爪!!」
「くっ!」
俺の蹴りをブランドは杖を使って受け止める。しかし、多少の効果はあったようで、後ろに下がる。
「はっ!」
「やぁ!」
ブランドは杖を持っていない右手で俺に殴ろうとし、俺もパンチを入れようとする。だけど・・・よく考えたら俺の方がリーチ短いから届かなくね?
「ぐはっ!」
「もういっちょ・・・お!)
ドンッ
「がはっ!」
ブランドの拳が顔に入ったあと、そのまま懐に蹴りを入れられる。俺はあまりの痛みに、尻餅をつく。
「シリル〜!!」
「だ・・・大丈夫・・・」
心配したセシリーが飛んでくる。それにしても・・・遠距離だと魔法、近距離だと格闘・・・万能だな。
「ふっ。まだ立てるのか。ならば!!」
ブランドの杖がまた魔方陣を書き始めた!!だけど・・・魔方陣を書いてる最中のあいつは無防備だ!!
「水竜の咆哮!!」
「第二水魔法、洪水!!」
俺の魔法をギリギリで書き終えた魔方陣から出した魔法で受け止める。だけど!!
「ああああああ!!」
「何!?」
俺は目一杯叫びながらブレスを出し続ける。あまりの近距離でブレスを受けたため、俺の魔法がブランドの魔法を押し始める。
そして、俺の魔法がブランドを捉える!
「うあああああああ!!」
水に飲まれてブランドは宙を舞い、地面に叩きつけられる。
「はぁ、はぁ・・・」
「やった〜!!シリルの勝ちだね〜!!」
セシリーが俺に飛び付く。なんだ、対したことなかっ――――
「ふぅ・・・さすがアースランドの俺だな。アデナウアー」
「「!!」」
ブランドは傷を負いながらも、ゆっくりと立ち上がる。
「う・・・ウソ・・・」
「まと
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