三匹目《初めての友達と行進》
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の兵隊のように並んで歌っているその隊列の後ろに並んで隆文もそれについて行く。側から見たらおかしな光景だが隆文はいたって真剣だ。ただゴキ兄に付き合っているだけ。花も隆文の肩でノリノリで歌い始める。ゴキ兄もいつの間にか後ろに並んだ隆文達の存在に気づいたようだがそれを嬉しそうにし、さらに歌を続け歩く。
【俺達ゃき〜ん(菌)の伝道師〜】
【【【【【「俺達ゃき〜ん(菌)の伝道師〜」】】】】】
【だ〜れに言われた、わ〜けじゃ、な〜いけど〜】
【【【【【「だ〜れに言われた、わ〜けじゃ 、な〜いけど〜」】】】】】
【か〜らだに、き〜ん(菌)が大量や〜】
【【【【【「か〜らだに、き〜ん(菌)が大量だぁ〜」】】】】】
【嫌われ者!】
【【【【【「嫌われ者!」】】】】】
隆文はしばらくゴキ兄達と行進して楽しんでいたがゴキ兄達が街の下水遠征に行くと言うので途中で別れた。しかし花は一緒に帰るといい、隆文と家へと帰る。そして隆文は花を自分の部屋に連れ込むと残っていたお菓子を砕き、花の前に差し出した。隆文はこうしてよくG達にお菓子をあげている。お昼の時は弁当を。アリサが昼時に食欲をなくしたのは隆文がG達に弁当を分けていたのを見たからだ。確かに食事をしている最中に五、六匹のGが群がってるところを見れば食欲など消し飛ぶだろう。
【隆文お兄ちゃん? これ美味しいよ? 】
「そう? まだあるからいっぱい食べていいよ」
【本当!? やったぁ〜モグモグ…………】
隆文とG達の絆は深い。そう思える瞬間である。しかしその裏では母親の苦労が絶えないと言うのを忘れてはいけない。
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