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魔法少女リリカルなのは!?「Gの帝王」
三匹目《初めての友達と行進》
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文は戸惑う。どうしたらいいか分からなくなってしまった為だ。

「で? どうかな? 蟲黒君……私とお昼一緒に食べない? 」
「え、えっと……僕とで……いいの? ほ、ほら? 僕って……G呼ぶし。みんなよく思ってないよ? 」

「そんなの関係ないよ。私は蟲黒君とご飯食べたいんだよ? 」

「い、いや……その……僕で……いいなら」
「本当!? じゃ〜行こ? 蟲黒君」

隆文は月村すずかに連れられ、彼女が親友とよくお昼をしている屋上へと赴いた。しかし隆文達が食事を始めてすぐ後の事、隆文達のところに2人のクラスメイトが現れた。その2人とは月村すずかの親友であるアリサ・バニングスと高町なのはである。でもアリサの方はムスッとして隆文とすずかを見ている。単純に不機嫌。だがその理由は簡単だ。それはすずかがアリサ達とのお昼を断り、隆文とお昼食べている事にある。

「すずか? どうしてそんな奴とお昼食べてるのよ。私達とじゃ嫌だって言うの? 」

「え? ち、違うよ!? 私は別にそんなつもりで!? 」
「なら私達も入れろ!? 」

「え…………」

「ひ、酷いじゃない……私達がすずかがそいつと食べたいって言ったからって断ると思ってるの? そんな事するわけないじゃない。ねぇ、なのは? 」

「そうだよすずかちゃん! へへ、私達もお昼一緒してもいいかな? 」

「アリサちゃん……なのはちゃん……う、うん! 勿論だよ」

すずかが2人とのお昼を断った理由は単に隆文と食べたいからじゃない。クラス……と言うより学校で嫌われている隆文と食べたいと2人のに言ったとして断れるかと思ったからだ。しかし2人はむしろすずかの言葉を喜んで聞いてくれるようだ。だからすずかは改めて思う。この2人と友達になれて自分は幸せだと。
対して隆文は少し不安になっていた。あれだけ自分を嫌っていたアリサと同じところでお昼をしている。自分が場違いな、そんな気持ちになっていたのだ。隆文は人に迷惑や嫌な気持ちにさせるのを基本的にはよく思わない。だから自分がいる事で彼女達を嫌な気持ちにさせるかもしれないとそこを気にしていた。しかし隆文の気遣いはいらない物だったと気付かされた。

「ね、ねぇ? この間は……悪かったわ。化け物なんて言って……ごめんなさい」
「え……う、うん。気にしなくても……いいよ。もう気にしてないから」

「はい! もうお終い。辛気臭いのよ! あんた! 私の事はアリサと呼びなさい? 私も隆文と呼ばせて貰うわ! これでもう友達よ? いいわね? 」
「友……達? 」

「あ! アリサちゃんずるい!? 蟲黒君? 私もすずかでいいからね? 私も……隆文君って呼ぶね? これで私も友達! 」

「ああ!? 私も私も! よろしくね隆文君? なのはって呼んでいい
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