34決戦!final
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ていた。半数の羽根を持っていかれたコカビエルは激昂する。
「おのれ、よくも俺の羽根を!」
「まだ翔ぶつもりでいるの? 天から堕ちたというのに」
「バ、バカな……この俺が、なぜ……」
「なに? その後は? そんなはずはない、かな? 愚かだね、コカビエル。仲間内の強者を任務に送って邪魔にならないようにしたんだろうけど――甘いね。あんたはアザゼルに連れて帰るように言われているんだ。わたしはあんたのだした温い任務なんてすぐ終わったよ」
「貴様! そうか、アザゼル――おのれ、アザゼル! お、俺は!」
「黙れ」
ゴスッ……
たった一撃で、コカビエルは崩れ落ちた。それをヴァーリは転移魔方陣――グリゴリの系列のもの――を使い、コカビエルを転移させた。
「……で。そこの白髪。どうすんの?」
すでにフリードは目を覚ましていた。
「蒼眼に逆らうほど、俺っちは馬鹿じゃないのよねー。ほら、俺っちはか弱い人間様だし?」
「そう。白髪に伝言だよ。アザゼルから。『俺の元で鍛えてやる。追放するには惜しい』だってさ。あんたも送るよ」
「……恩に着る」
フリードはそう返事すると、転移させされた。
「やることも終わったし帰るよ……………
シュウ……」
「え…………待っ……………」
私が最後まで言い終える前に二人は転移してしまった。
続く
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