暁 〜小説投稿サイト〜
千年の魂.
第二シーズン〜時空大冒険〜
第七章 【ロストアビリティー】
第十八話《白の騎士》
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強く吹き付ける荒野。そこには、多くの人が倒れ、建物は崩れ、至る所から火が上がっている。
その中に、ただ一人、青の少し傷んだコートを身につけ、顔には青のフレームに若干青がかったレンズの眼鏡、背中には刀身が二つに別れた剣、腰に小さな青のバッグをつけた男があくびをしながら立っている。その男の身体には、傷一つない。

男は、眼鏡のフレームに少し触れる。すると、青がかったレンズに映像が流れる。そこには、巨大な剣を地面に突き立て、鼻くそをほじっている、赤いコートの男がいる。

そして、青のコートの男は、風に吹かれながら言った。

「ここは、もう終わった、あと何箇所だ?」

すると、眼鏡から音声が流れる。

「知らねぇけど、あと一万くらいじゃね?」

「なんだ?もう、残りそんだけか?こりゃ後、一週間ねぇうちにかたがつくな」

そう言って、男は、再び、眼鏡のフレームに触れると、軽く息を吐いてから、宙に浮き上がった。そして、次の瞬間----------

「よっ!」

----------風一つ乱さずその場から消え去った。









* * *









----2945年----

時空ホールが開き迅たちが、その中から、飛び出してくる。

「よっしゃ!帰ってきたぞおぉぉぉぉぉぉ!!!、、、、、、、、???」

しかし、迅たちの目に入ったのは、迅たちの知らない迅たちの世界。
迅たちの家(貫の家)は崩れ、近くの木がたおれ、地面は抉れて激しい凹凸がある。まさに、《荒廃》その一言が最も当てはまる。そして、不思議なことに、上空には、空の半分ほどを隠してしまう程の龍の様な形をした、巨大な金属の塊が浮いている。

迅は思わず口から言葉が漏れる。

「ここが、俺らの時代、、、、なのか?」

自分たちの時代に帰還した、英雄たちは、その場に立ち尽くすしかなかった。
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