第二シーズン〜時空大冒険〜
第七章 【ロストアビリティー】
第十八話《白の騎士》
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夜がおとずれ、空には星が煌く。柵が全撤去され、黒の地平がどこまでも続いているのがわかる。
この時代の人々は、ダグラス達との戦いに勝利した。
今晩、兵士一同は、その勝利を祝い杯を交わす----------------
「レッッッッツ!フィ〜〜〜〜〜〜〜バ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「パ〜〜〜〜〜〜ディナ〜〜〜〜イトッッッッ!!!」
異時代の英雄と共に
* * *
貫は、棒状に加工され串に刺さった肉を口にくわえながら呆れた声で言った。
「お前ら少しは遠慮しろよ、、、人ん家だぞ、、、」
しかし、英雄2人(迅とカイン)は、そんなことを聞く耳など到底持ち備えていない。
それを見て貫は英雄を黙らせることを諦め、ため息をつく。すると貫の隣に風刹がやってきて座りながら言った。
「お前も、大変だな。人間だった頃も俺がお前みたいに奴らの制止に入ってたもんだ。
でもまぁ、今日くらい良いんじゃねぇか?あいつらも活躍したし。なんせ見てみろ」
そう言って風刹は、エルン達の方向を指差した。
「あいつらも楽しんでる」
貫も落ち着いて仲間と楽しそうに会話しているエルン達をみて、迅とカインのことは大目に見ることにした。
その時風刹は、迅とカインを見ながら苦笑いしながら言い直した。
「でも、危なかったら止めねぇとな。あいつら、盛り上がりすぎるとノリで真剣勝負を始めることがあっから、、、」
貫は、その言葉の深刻さを理解し息を呑みながら頷く。
『あいつらが暴れたら、怪我人がでる----------』
それから少し風刹と二人で飲んでいた貫は、風刹の座る隣に誰かが近づいてきているのに気がついた。白いローブを着ていて顔や性別は確認できない。しかし、なんだか危険な予感がする。
『風刹の知り合いか?いや、でもそれは、ないはず。風刹はこの時代に来てからずっとダグラスツリーの森にいたんだ、知り合いがいる可能性は低い、、、』
貫が、一人で悩んでいたその時、突然、白いローブの誰かが白いローブの中からガラス瓶を取り出し、風刹めがけて振りかぶる。
突然の事に驚きながらも、貫は風刹の名を叫ぶ。
「風刹!」
しかし、風刹がその言葉に反応し、白いローブの誰かを見たとき、すでにガラス瓶は振り下ろされ、風刹の頭に直撃し、ガシャンッ!という音とともに風刹はそのまま壁まで吹き飛ばされる。
ドゴオオォォォォォォォォォォオン!!!
激しい砂埃とともに木製の壁に大きな穴が開く。貫は、新たな敵が現れたと考え、波動の力を高めて構える。
そんな中、突然砂埃の中から、風刹の声が聞こえて来た。
「わっ!悪い!悪かった!ほんと悪かった!この会が終わったらすぐ
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