episode4 ーDancing Of Harpieー
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!城之内さんを、バカにすんな!!」
いつの間にかレンカは両足でしっかりと踏ん張り、幼さが残るその顔はまだ苦しそうだが、初めよりかはよくなっている。
そして、舞はニヤリと口角を上げる。曰く、上手くいった。
「言うじゃない。だったら、私を倒して、謝罪でもなんでもさせればいい!」
「やって、やる!」
レンカの晒された黒く澄んだ瞳に強い決闘者としての闘志が爛々と輝いているのをみてとった舞は久々に才能のある子を見つけ、心躍らせる。
「ま、精々足掻いてみせない!まぁ、アンタの場にはアンタを守ってくれる下僕はいないけどね。」
挑発的な笑みを浮かべる舞に対し、レンカがとった行動はというと、
「『レッドアイズ』が、相手によって、破壊された、時。私は、手札の『真紅眼の遡刻竜』を特殊、召喚!」
途切れ途切れだが、その言葉一つ一つに強い意志が感じられる。
そして、レンカに応えるように現れたのは、一匹の黒いドラゴン。
「そんなモンスターを出したところで……」
「『真紅眼の遡刻竜』の、エフェクト発動!さらに、墓地に送ら、れた、『黒鋼竜』のエフェクトを、チェーンして発動!」
「っ!?なに!!」
「『黒鋼竜』のエフェクトで、デッキから、『レッドアイズ』カードを手札に加える。
私は、儀式魔法、『レッドアイズ・トランスマイグレーション』を、手札に。
さらに、『真紅眼の遡刻竜』のエフェクト!
このカードが特殊召喚される前、に、破壊された『レッドアイズ』を、全て場に、戻す!!
刻を、遡れ!レッドアイズ!」
ビデオが逆再生される様に、景色が移り変わり、数秒後。
レンカのフィールドには、悠然と佇む三体のドラゴンの姿がある。
「な!?くっ、やるじゃない!むしろ、これくらいやってもらわないと!」
「な、なんとぉ!?レッドアイズが時を遡って現れたというのか!?」
一瞬だけであるが舞の想像を超えたレンカは若干苦しそうであるが、ニヤリと勝ち誇った笑みを舞へと向ける。
「まさか、破壊したモンスターが全て戻されたのは予想外だったわ。
私は鳳凰の陣の効果でこのターン、攻撃を行えない。よって、このままターンエンドするわ。
残念そうに肩を竦めてみせる舞。
「……ドロー!『天使の施し』を発動!3枚、ドローし、2枚すてる。
私は、墓地の『真紅眼の飛竜』を生贄に儀式、『レッドアイズ・トランスマイグレーション』を執り行う!」
「っ!?墓地で、墓地のモンスターを儀式素材!?なに、そのあってないようなコストは!」
舞の叫びを他所に淡々と儀式は進んでいく。
レンカを囲むように8本の紅い
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