暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜漆黒の竜使い〜
episode4 ーDancing Of Harpieー
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私はデッキから『ハーピィ』と名のつくカードを三枚まで手札に加えるわ。」
「ッ!」

選ばれたカードは『ハーピィ・チャネラー』、『ハーピィ・ハーピスト』、『ハーピィ・レディ 鳳凰の陣』の3枚。
驚異の3枚サーチに珍しく驚きを露わにするレンカ。それと同時に孔雀 舞という決闘者のレベルの高さを実感させられる。

ーー恐らく今まで闘ってきた中で一番強い!

「さぁ、まだあなたのターンってわけだけど何かあるかしら?」
「……。」

勝ち誇ったような表情を浮かべる。だが、そこには、油断や慢心など感じられない。
レンカは何もする事はない、むしろできないので素直に首を横に振る。

「じゃあ、私のターン、ドロー!」

これで舞の手札は5枚。対するレンカの手札は2枚だ。今まで手札アドバンテージを取り続けていたレンカはこの手札差に焦りを感じる。

「行くわよ、『ハーピィ・ダンサー』を召喚!『ハーピィ・ダンサー』もチャネラーと同様に『ハーピィ・レディ』として扱うわ。そして、『ハーピィ・レディ』が召喚された事で『ハーピィの狩場』の効果が発動。この効果は強制なのよね。私は自分の『強制終了』を破壊するわ。」

『ハーピィの狩場』は『ハーピィ・レディ』を召喚・特殊召喚する度に魔法・罠カードを破壊するという強力な効果を持つ反面。この効果は強制効果のため、相手の場に破壊できるカードが存在しない時、自身のカードを破壊しなければならない。
それを見越し、レンカはあえてカードを伏せずにいたのだ。

もっともそれくらい舞とて織り込み済み。むしろ、強力な分、コストが重い『強制終了』は今の舞の場にとって場を圧迫するだけ。破壊できてラッキーとすら思っている。

「そして、この瞬間こいつの発動条件を満たしたわ!
発動、『ハーピィ・レディ ー鳳凰の陣ー』!!」
「ッ!?」
「な、なんだぁ!これはぁ!?」

レンカは驚愕に目を剥き、MCは本来の役割を忘れ声を上げる。
ドームに居る全員が空中へと目を向ける。

三体のハーピィ・レディが宙を華麗に舞い、そして、金色に光り輝く方陣が描かれる。
魔法陣の完成を見届け、舞が声高らかに宣言する。

「鳳凰の陣の効果!
私の『ハーピィ・レディ』一体につき、アンタのモンスター一体を破壊する!」

舞の場には『ハーピィ・レディ』は三体。そして、ちょうどレンカの場に存在するモンスターも三体。

魔法陣が強く輝き、魔力を帯びた突風がドーム内に吹き荒れ、レンカのドラゴン達を吹き飛ばし、引き裂いていく。
圧倒いう間にレンカのフィールドにカードが存在しなくなる。
レンカは即座に損失を取り戻そうとカードを発動させようと、手札からカードを一枚抜き取ろうとするが、ふとその手が止まる。そして、再び上空を見上げ
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