episode4 ーDancing Of Harpieー
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ぁ、はぁ。わた、しはこれで、エンドです。」
限界が近いのか先ほどよりも苦しそうに息を吐き出すレンカ。一方で、舞はライフ差を0にされたと言うのに、どこか嬉しそうに笑っている。
「ふふっ、まさか一気に逆転されるなんて。これは、私も隠し玉を切る必要があるかしらね。
私のターン、ドロー!『強欲な壺』を発動し、二枚ドロー!来たか。
まずは、フィールド魔法『霞の谷の神風』発動!」
一陣の風が吹き、ドーム一体を神聖な空気が満たす。
「効果はすぐにわかるわ。
私は『ハーピィ・ハーピスト』を召喚。そして、私は『ハーピィ・ハーピスト』を手札へと戻し、『A・ジェネクス・バードマン』を特殊召喚!」
召喚されたのは、人造の鳥人間。
攻撃力は1300と低くわざわざ召喚したモンスターを手札へと戻しフィールドに出す意味がわからない。
(じゃあ、何か特殊なエフェクト持ち?もしくは、何かのコンボのパーツか。)
「『チューナー』モンスター?」
「あ〜、そこは関係ないわ。」
テキストの一部分に『チューナー』と書かれた文字に注目する。全く聞いた事のないカテゴリ。何か新しい属性や種族なのだろうかと勘ぐっていると事もあろうか、召喚した本人である舞が関係ないと断言する。
「私の『ハーピィ・ハーピスト』が手札へと戻った瞬間、『霞の谷の神風』の効果発動!
デッキからレベル4以下の風属性モンスターを特殊召喚する!
舞え、『ハーピィ・チャネラー』!」
「そんな、インチキ効果!?」
「それはお互い様でしょう!」
「まぁ、いいわ。
今までは布石、本命はこっちよ!
私はフィールドの『A・ジェネクス・バードマン』と『ハーピィ・チャネラー』、墓地の『ハーピィ・ハーピスト』を除外!
天空の王者よ、大気を掌握せよ!『The アトモスフィア』!」
大小2対の翼を持つ真紅の巨鳥が風を纏い、舞のフィールドへと降臨する。
そして、そのモンスターの攻撃力は……
「攻撃力……1000?」
「しかし、その低ステータスを補うのに余る程の強力な効果を持っているわよ!
『The アトモスフィア』のモンスター効果、発動!相手モンスター一体を選択し、吸収、装備する!私が選択するのは、『ロード・オブ・ザ・レッド』!」
「っ!や、やらせない!『ロード・オブ・ザ・レッド』のエフェクト発動!アトモスフィアを破壊する!」
アトモスフィアに呑み込まれる前に灼熱の炎剣を投影し、投剣しようとする。だがしかし。
「わざわざ発動させるわけないでしょ。速攻魔法『禁じられた聖杯』!『ロード・オブザ・レッド』の効果を無効に!」
「っ!そんなっ!」
大気が逆巻き、暴風となって襲い、レンカの纏う漆黒の鎧を引き剥がす。
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