episode4 ーDancing Of Harpieー
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いこと、レンカだぁ!!」
フィールドの一部がせり上がり、姿を見せたのは全身を漆黒のローブで覆い隠し、未だ謎の多い決闘者、レンカ。
そして、レンカの登場から少し遅れ、スモークが噴射され、人型のシルエットが浮かびあがる。
そして、姿を見せたのはレンカが望んだ城之内 克也……
「レンカに挑むのは、伝説の決闘者の一人……」
ではなく
「孔雀 舞だァ!!」
「へ?」
煙が晴れ、現れたのは胸元を大胆に開いたビスチェを着たナイスバディな金髪のお姉さん。
そう、孔雀 舞だ。
そして、彼女を眼にした途端、レンカは本日二度目、情けない声を出し、がっくり項垂れる。だが、そんなレンカなどお構いなしに実況は続く。
「孔雀舞選手は本来はアメリカのプロリーグ、ナショナル・デュエル・リーグで活躍する決闘者ですが、今回は特別!レンカの無敗記録を破るため、わざわざ日本にやって来てくれたのです!!」
まさかの決闘者の登場に会場のテンションは早くも最高潮へと達する。
そして、舞はファンサービスのためか投げキッスを客席へと一つ送ると、彼女の対戦相手、レンカへと向き直る。
「へぇ、あんたがレンカねぇ。噂通り、顔すら見せやしない。」
「……。……はぁ。」
一拍間を置いた後、深々とため息を吐く。
理由は至極簡単。
てっきり城之内 克也に闘えると思っていたら、別のーー同じくらい有名なのだがーー決闘者だったのだ。楽しみを見事に裏切られたら、落胆するのは誰も同じだろう。
(確かに孔雀 舞と言えば城之内の嫁とか言っとき噂になったけれども……。真紅眼の黒竜と関係なくないですか!?)
のちに楓は「レッドアイズと城之内さん、城之内さんと孔雀 舞さん。ほら?関係あるでしょ?」とのほほんと笑いながら語るのだが、今のレンカは知る由も無い。
「ちょっと!何アンタ!?私を見て、ため息吐いてんのよ!!」
そして、レンカと同様にーー全く違う理由だがーー納得がいかないのが、対面して早々にため息を吐かれた孔雀 舞だ。
腰に手を当て、憤慨の意を示す。
その格好すら様になっているが、レンカは怒っている舞をさして気にもとめず、「関係ない」と一蹴。
もっとも内心では、「城之内さんと会えると思って少し浮き足立っていたから。」と思っていたりしているがそんな事言えるわけなく、素っ気ない返答となってしまう。
そして、素っ気なく返された舞は、挑発と受け取ったとかのか闘志の中に殺気が混じる。
『おっと?両者の準備が整ったようだぞ?それでは、今宵のデュエルをはじめるぞぉ!」
二人の間に流れる不穏な空気を察したのか、時間が押しているのかデュエルを始めようとする。
「今夜の闘いを制するのは、今だ無敗記録を保持する『漆黒の竜
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