暁 〜小説投稿サイト〜
東方紅魔語り
異変終了ー日常ー
Part17 宴会の準備
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のカードが手渡された。
 フランが作ったカード。
透符『ミスディレクション』
 レミリアが作ったカード。
紅符『紅魔城シャボンレイン』

 ……流石です、レミリアお嬢様。そのネーミングセンス。
 その点フランのは……また幻とか、そういう類かな?
 力押しと見せかけて、結構頭使ったスペル使うよな、フランって。
 レーヴァテインは完全なゴリ押し型だけどね。

「さて、外に行くぜ〜」

 二つのカードを見ながら、魔理沙に首根っこを掴まれて外に引きづりだされた。
 ……はぁ、鬱だ。







「さて、始めるぜ!」

 神社の外に出ると、そんな言葉と共に、魔理沙は箒に跨って浮かび上がった。
 向こうが空を飛んでいる時点でこっちとしては不利なんだが……まあいい。
 魔理沙は様子見をするようで、弾幕を張らずに空中をゆっくり旋回している。

 俺が最初に使うスペルカードは『紅魔城シャボンレイン』だ。
 お力をお貸しください、レミリアお嬢様。

「紅符『紅魔城シャボンレイン』」

 宣言と同時に、俺を中心に赤い結界が張られた。結界はカプセル状に一瞬で膨らみ、魔理沙と俺の両方を結界に閉じ込めた。
 更に、膜のようなものが俺の肉体を覆う。
 それらの下準備が終わった後、上空に赤い球型の塊が現れた。

 その塊は、ゆっくりとした速度で降下を始める。

「んー?なんだこれ」

 魔理沙は首を傾げて、降下を始める塊をすり抜けつつ呟く。
 なんだこれ?とは俺もいいたい。
 多分、張られた結界は魔理沙の逃げる範囲を狭める為のもので、膜は自分の攻撃に巻き込まれないようにする為のものだとは思うが……。

 いかんせん重要な攻撃が遅すぎる。
 いくら大きくても、当たらなけりゃ意味ない気がするが……所詮はレミリアか。

 と、レミリアをdisっていたが、次の瞬間、その評価を覆す事となった。

 大きな塊は地面に落ちた瞬間、四方八方に飛び散り、全方位に高速で襲いかかった。
 魔理沙は慌てて、バランスを崩しながらも身を捻り、飛んできた飛沫のような弾幕を紙一重でかわした。

 が、その飛沫弾幕は周囲の結界に当たると、反射して今度は内部に向かって高速で襲いかかった。
 俺に当たった攻撃も、同じように反射される。
 更に、飛沫と飛沫がぶつかると、混ざり合い、違う方向に向かって再構成されて放たれる。

 弾幕カーニバルだ。
 あらゆる方向からランダムで襲いかかる高速の銃撃。
 結界に阻まれ、逃げ場はない。

 流石レミリアお嬢様!
 こんなものを作り出すとは、そこに痺れる憧れるぅ!

 余裕の表情で見学する俺に対して、魔理沙はかなり辛そうな表情をしていた。
 魔理沙はスピード型
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