エドラス王の作戦
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ゴッ
突然地面を殴る音が聞こえて、俺がそちらを見ると、意識を取り戻したナツさんが地面に拳をぶつけている。
「と・・・止めねぇと・・・」
「止める?」
「んがあああああああ!!」
ナツさんはいきなり炎を吐き出すと、俺たちが入ってきた扉から外に出ていく。
「ナツ!?」
「おい!!てめぇ!!」
「どうしたんですか!?」
ナツさんの行動に俺たちが驚いていると・・・ウェンディも目を覚ます。
「シリル・・・シャルル・・・セシリー・・・」
「ウェンディ!!」
「気がついた!!」
「やった〜!!」
俺たちはウェンディが意識を取り戻したことに安心する。
「大変なの・・・ギルドのみんなが・・・」
「ウェンディ!!無理してしゃべるな!」
俺がウェンディを心配して言うと、ウェンディは体を起こして、俺たちに話始める。
「王国軍は・・・エクスタリアを破壊するために、巨大魔水晶を激突させるつもりなの」
「「「「「!!」」」」」
「私たち妖精の尻尾のみんなを、爆弾代わりに使うつもりなんだ!!」
ウェンディの言葉を聞いて、俺たちは驚いてしまう・・・王国軍の連中・・・どこまで最低な奴らなんだ!!
「おい!エクスタリアってどこにあるんだ!!」
「空の上〜」
「「はっ!?」」
俺とグレイさんはセシリーの解答に間抜けな声を出す。空の上って・・・どういうこと?
「エドラスには、空に浮いている浮遊島があるの。みんなもいくつか見たでしょ?」
そういえば、いっぱい浮いてたな。
「あれはエクスタリアの魔力で浮いてるらしいわ。世界の魔力のバランスをとってるって本に書いてあった」
「魔水晶にされた仲間も、その島の上にいるのか?」
「エクスタリアのすぐ近くにね」
シャルルは落ち込みながら言う。責任を感じてるのか・・・だけど、お前は全然悪くないぞ!
「今、私たちのいる王都上空に、エクスタリアと魔水晶が浮いているのよ」
「その浮遊島に滅竜魔法を当てることで加速させ、エクスタリアに激突させるのが王国軍の狙いなんです」
「そうすると・・・」
「どうなるんだ?」
俺とグレイさんがウェンディに問いかける。
「エクスタリアの魔力と、妖精の尻尾の魔力がぶつかることで融合し、永遠の魔力かわこの国に降り注ぐって・・・」
「弾けて融合するって・・・」
「そんなことしたらギルドのみんなは・・・」
「消えちまう!!」
俺たちが怒りに震えていると、
ドタドタドタドタドタドタドタ
何かがこちらに走ってくる音が聞こえる。
「誰か来やがった!」
「敵!?」
「いえ・・・こ
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