エドラス王の作戦
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する薬だそうだ」
ガジルさんは二人に一つずつエクスボールを渡す。
「あとの話は、そいつを飲んでからだな」
「だそうだ・・・とは?」
エルザさんは薬を見ながらガジルさんに聞く。
「ミストガンからもらったんだ」
「ミストガンから!?」
驚くエルザさん。とりあえず、二人もエクスボールを飲んで魔法を使えるようにする。それじゃあ、
「皆さんのところに行きますか!!そろそろウェンディたちが皆さんの 場所を突き止めてくると思うので」
「本当か!?」
「そうか・・・それなら・・・」
「残念ですが・・・それはありえませんね」
俺がウェンディたちが皆さんを探しに言ったことを教えると、エドガジルさんは首を横に振る。
「どういうことですか?」
「先程、滅竜魔導士を捕らえた、という情報を得ました。恐らく、あなたたちの仲間の方ですよね?」
ウェンディたちが捕まった!?マジかよ!?
「城の西の塔の地下に捕らえてあるということでした。まずは助けにいくべきでしょう」
「だな。俺とエルザが西の塔に向かう!」
「ガジルとシリルはみんなを探して、元に戻してくれ」
「はい!!」
「おう」
俺とガジルさんは返事をする。したけど・・・心配だ・・・ウェンディは大丈夫なのか?
「城はあっちから向かうと近道になってます」
「わかった!」
「行ってくる!」
「待て!!」
グレイさんとエルザさんが城に向かおうとするのをガジルさんが止める。どうした?
「こいつも連れてけ」
ガジルさんはそういって俺の背中を叩く。
「ガジルさん!?」
「別れて探した方が効率がいい。それに・・・」
ガジルさんは俺に笑みを浮かべながら言う。
「小娘が心配なんだろ?ギヒッ」
「!!」
ガジルさんって・・・意外に優しいんだな・・・てっきりただの怖い人かと思ってた。
俺はガジルさんに頭を下げる。
「ありがとうございます!」
「急ぐぞ!!シリル!!」
「はい!!」
俺たち三人は、エドラス城の西の塔へと急いだ。
「そっか!ガジルも滅竜魔導士だから、アニマが効かなかったんだ!!」
「忘れたのはシリルだけじゃなかったんだね〜!!」
ハッピーとセシリーが言う。だけどセシリー、忘れたのが一人だけじゃないって喜べることじゃないからな!!
「そして、ミストガンがガジルを送り込んだ」
「あいつ・・・なんで自分はこっちに来ないわけ!?」
「さぁ?」
俺も途中で思ったけど、なんでなんだろ?
「こっちの世界じゃあ、滅竜魔法は色んな役割を果たすらしくてな
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