エドラス王の作戦
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にあった魔水晶覚えてますか?」
「広場にあった魔水晶!?」
「ああ、そうだ」
ルーシィさんは少し上を見上げて思い出しているようだ。
「あれがちょうど、俺とエルザだったらしい」
「ウッソォ!?」
「でもどうやって元に戻ったの?」
「そっか〜!シリルが元に戻したんだね〜!!」
「それと、ガジルさんもね」
「「「「え!?」」」」
俺がそういうと、ルーシィさんたちは驚いて立ち止まる。というか、ガジルさんがいなかったら、元に戻せなかったかもしれないけどね。
少し遡って・・・
「うおっ!!」
ガジルさんが魔水晶を鉄竜剣で叩くと、魔水晶は光り輝く。
「やった!!」
「どうだ!ギヒッ」
俺とガジルさんはハイタッチして魔水晶を見る。すると、魔水晶ラクリマ はみるみる小さくなっていく。
「え!?」
「何!?」
俺とガジルさんはそれを見て驚く。どんどん魔水晶は小さくなっていき、グレイさんとエルザさんになる。
「どういうことだ・・・」
「たったの二人!?」
あんだけ大きな魔水晶だったのに、出てきたのはエルザさんとグレイさんだけ!?
・・・いや、今はそんなこと言ってられないか。
「おい起きろ!!」
「二人とも!!しっかりしてください!!」
ガジルさんと俺が呼び掛けると、二人はゆっくりと立ち上がる。だけど、意識があるようには見えない。
「「・・・」」
二人が完全に立ち上がると、そこにきてようやく目を覚ます。俺はそれを見てホッとする。
「おお、気がついたか」
「よかった〜・・・」
「ガジル!?シリル!?」
「うお!どうなってる!?」
グレイさんは辺りを見回して驚く。そりゃあ、さっきまでギルドにいたって思ってますからね。驚きますよ。
ガジルさんはそんな二人を見て舌打ちする。
「話はあとだ!こっからずらかるぞ!!」
俺たちが一刻も早く逃げようとしたが、
「貴様らぁ!!」
「なんということを!!逃がさんぞ!!」
すでに王国軍が俺たちに向かって来ていた。なんということをって・・・元々の原因お前ら!!
「くっ!」
グレイさんが魔法の姿勢を取る・・・けど・・・
「魔法が使えない!?」
「何!?」
二人は魔法が使えないことに驚く。その間にも王国軍はこちらに突っ込む。
「その話もあとだ」ガジガジ
「ガジルさん!俺、こっちをやりますから」
「任せろ!!」
俺とガジルさんはそれぞれ違う方向を向いて、魔力を口に溜め込む。
「鉄竜の・・・」
「水
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