第4章 ハイネセン同盟軍統合士官学校 卒業間近の悲劇
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った瞬間であった!!
いきなり
ドカーン!!
爆発音!爆風!
視界が奪われる。
気づくと、建物は倒壊しており私たちは地面に投げ出されていた。
キーンと頭をつくモスキート音。
フラッシュパンと同じ現象だ・・・
周りを見渡すと、2体の死体
どちらも無残に大量の出血と損傷をしていた。
自分を見てみると、腹部には爆弾の破片が、左腕に大きな木の破片が刺さっていていたのだ!
特に痛みを感じない・・・
血があふれ出ていた。
銃を手に取る。
無線で救援信号を打ち出すが、本部からは応答がない・・・
崩れたバリケードを見ると帝国軍のAー113ライフルを持った奴らが近づいてきた。
もはやこれまでか・・・
ホルスターを抜き取る。いや、抜き取ろうとした。
手に力が入らなかったのだ、奴らが近づく・・・
その先頭にいたやつが私を見て
「おい、こいつ生きてるぞ!」
それ以降は聞こえなかった。
意識がだんだん薄れていった。
覚えているのは、担架に乗せられて
周りの人たちが
「士官学校生」や「待ち伏せ」などの言葉を発したのしか聞こえなかった。
それ以降は私の記憶にない・・・
目が覚めたのは、その日から三日後であった。
負傷で気を失うのはこれで2度目だった。
また、白いベッドの上の生活が始まる・・・
私はその後聞いたことではあるが
ノース地区の退役軍人会の退役軍人たちに救出されたそうだ。
彼らは自ら自警団を組織して、敵兵からライフルを奪い取り敵を銃撃していたところに我々士官学校生部隊の援護が入ったが、敵からの銃撃がやんだすぐ後に迫撃砲が飛翔してきて我々のいた建物とバリケード線もろとも吹き飛ばしたそうであった。
そのあと、私は驚きの事実を士官学校本部から聞かされた。
それは、
我々への出撃命令は偽造であったことである。
敵が鹵獲した無線を用いて我々士官学校生部隊をおびき寄せ、迫撃砲による大規模斉射を行ったのであった。
これにより、出撃した士官学校生部隊のほぼ3分の2にあたる55名が負傷した。
そして、9名の戦死者も出た。
その後、2日間正体不明の敵武装集団との攻防戦は続いたが、ほとんどが制圧されついこの間、最後の集団が自爆して、この事件は収束した。
結果として4個憲兵中隊が全滅。士官学校生部隊も同学年の約10分の1にあたる60名以上が死傷。救援に向かった艦隊特別陸戦隊でも数名が戦死。幸い市民には被害が出なかったがイースト地区はその4割を爆破で損傷し、ノース、ウェスト両地区でも2割が損傷した。
結局敵の正体は不明であった。
私の上告したものは検討されたものの、それもありうるという可能性どまりであった。
というのも、自爆者や捕虜の中に地球教の信者であるものが多数確認され、そのうえほとんどが自殺を遂げたため
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