暁 〜小説投稿サイト〜
ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第4章 ハイネセン同盟軍統合士官学校 卒業間近の悲劇
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
を各幕僚に伝達し、0800時あたりに警備配置完了の伝達を受けた瞬間だった。
ドカーン!!
爆発は3度起きた。
今までの経験からその場に伏せたが、
すぐに無線連絡で
「こちらウェスト地区第34憲兵中隊、市内で爆発あり。
正体不明の武装集団との銃撃戦中である!
敵は1個大隊規模!
救援を要請する!!」
と半分以上悲鳴に近い救援要請が全体無線で発信されていた。
また、すぐにノース地区でも同じような報告が全体に向けて発信されたのだった。
明らかな同時多発テロであった。
連隊長のステファン・クォーターから連絡が入り、警備状態の確認を命令された。
その後ステファンから
「シュナイダー!
ウェスト地区の第34憲兵中隊の救援の命令がわが連隊に下った!!
第1大隊長のクリスがまだ帰ってきてないから、大隊の指揮を頼む!」
私は、それを二つ返事で了承した。
しかし、なんでまたこんな我々のような士官学校生まで招集命令ががかっているのか、と私は思った。
この疑惑が後々にとんでもない事実を的中させてしまうことを私は知る由もなかったが・・・
とにかく私は第1大隊を率いてウェスト地区へ向かう軍用トラックに乗り込んだ。
町の様子はまるでゴーストタウンであった。
人のいる気が全くしない。
前の車両にはステファンが乗っている。
合計合わせて、10台の結構大規模なトラック集団である。
大隊といっても、上級生の奴らのみを連れてきて1個中隊と1個小隊であったから大隊戦力といえるほどでもなかったのであった。
ノース地区まで3qの地点でまた爆発が起こった!
我々はその時点で下車して徒歩で進軍しなくてはいけなかった。
というのも、爆発等でがれきの山で通りが封鎖されているという情報を手に入れたからであった。
もし、正体不明の敵が私が申告した通り帝国軍工作部隊であったとしたら相当まずい。
いくら敵の練度が低いとはいえ、我々のような士官学校生部隊にとっては十分に脅威になりえた。
我々は白化粧をしたゴーストタウンを前進してたところ、全面で銃撃戦が起こっていた。運がいいことに我々は敵の後背をつくことに成功したようである。
ただちに小隊ごとに散開させ、ゆっくりと前進した。
ステファンの率いる第2,3大隊は銃撃戦中の敵に側面攻撃を仕掛け、我々は背後から襲いかかることになった。
敵まで200mの建物まで接近することに成功した!
なんとも間抜けな敵であろうか
そのまま、ステファンの合図とともに射撃を開始した!
バリケードに隠れていた敵兵は射撃標的以外の何物でもなかった。
隠れていても後背から見れば、丸見えなのだから。
一斉射撃命令でほとんどの敵が丸太のようにバタバタ倒れていった。
その後ステファンたちが側面から侵入し、バリケード線を制圧した。と思
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ