第三十六話
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情が知りたい、君の保護者も含めて話し合いがしたいのだが」
「…っ」
クロノの説得。
しかしその時上空から広範囲攻撃クラスの雷撃魔法がふりそそいだ。
『ラウンドシールド』
ソルが俺に身を案じて直ぐにバリアでその雷撃を遮断してくれた。
何だ!?あのイタチは完全にジュエルシードを分離させたはずだ。
ならばこの攻撃は一体?
しかし、少し考えたら答えは出る。
そう、この攻撃は恐らくプレシアのものだろう。
原作でも広範囲攻撃でジュエルシードをくすねて…って!ジュエルシードは!?
視線をジュエルシードが浮かんでいる方へと移す。
「きゃあああああああ」
「うわああああああ」
この魔法の中心はジュエルシードの辺りらしい。
俺の請けている攻撃は余波みたいなものだが、より近くに居るフェイトとクロノへの威力は比べるまでも無く高い事が見て取れる。
「っフェイトーーーーー!」
俺はラウンドシールドを展開したまま全速力でフェイトの方へと駆けた。
しかし俺はフェイトを守るには間に合わず、自己で展開したシールドがその圧倒的な魔力による雷撃で打ち抜かれたしまった。
「きゃああああああああ……」
飛行魔法まではまだキャンセルされていない内に俺はフェイトを抱きとめて上空からの雷撃から守る。
「………かあ…さん」
呟くよりも小さな声がそうもらした気がした。
side フェイト
ここは何処だろう?
確か私は空から降ってきた雷撃魔法に撃たれて…
なんでこんな真っ暗な空間に居るのだろうか?
見渡す限り真っ暗な空間。
その奥の方に微かな光を感じる。
私はそれに引き寄せられように足を進めた。
後一メートルと言ったところで急に後ろに気配を感じた。
「そっちに行ってはダメだよ」
誰?
振り向いた先には小さな女の子が。
私?
その姿は5歳ほどの姿をしているが、その見た目は私そのもの。
あなたは誰?
「私はアリシアって言うの」
アリ…シア?
「うん。あなたはフェイトだよね?」
あれ?私名乗ったっけ?
「ここは精神世界みたいなものだから」
それが答えになっているのかは分らなかったけれど、何となく理解した。
それで?どうしてそっちに行ってはいけないの?
私はアリシアと名乗った少女に質問した。
「それはフェイトの記憶。ゆかりお母さんに会う前のあなたの記憶」
記憶?
そう言えば私はゆかりお母さん達に会う前の記憶は無かったんだっけ?
私のことを本当の家族のように受け入れてくれているゆかりお母さん達のお陰で今の今まで忘れていたよ。
もし
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